校長 片山 造
6月15日(月)午後1時より、本校体育館にて第38回入学式が行われました。
学年主任・担任の先生に先導され、新入生が入場。みんなどことなく緊張した様子です。ソーシャルデイスタンスで座席を離しているためか?自分の席を探して右往左往という光景もみられました。入場・着席後、入学許可⇒生徒代表による宣誓⇒校長式辞⇒(学年の先生方の紹介)⇒新入生退場と式は進み、正門付近でクラス毎に集合写真を撮影しました。学年の先生方を紹介する際、生徒たちから沸き起こった拍手が印象的でした。いよいよ高校生活が本格的にスタートします。保護者の皆さま、お子さまの高校生活は今まさに始まったばかりです。高校生活が一人ひとりにとって思い出深いものとなるよう、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いします。
新入生の皆さん、思い思いに夢を描きながら、ともに【汗かいて(一所懸命)】頑張りましょう!第38期生の頑張りを応援しています。以下、式辞を掲載します。
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(式 辞)
桜の花が舞い、心地よい春風が吹いています。今年もここ福泉に春がやってきました。これは、四月八日の入学式で読み上げる予定だった冒頭です。あれからもう2ヶ月がたちました。そして、いよいよ本日ここに、令和2年度第38回大阪府立福泉高等学校入学式を挙行することが叶いました。福泉高校に関わるすべての人に対して、心より感謝申し上げます。
ただいま入学を許可しました大阪府立福泉高等学校第38期240名の新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。福泉高校の教職員・生徒を代表し、みなさん一人ひとりに心よりお祝い申し上げます。ようやく新入生の皆さんと会うことができました。日々新型コロナウイルスの感染拡大が報じられ、不安の中、過ごしてきたことと思います。
福泉高校でこれから学ぶ皆さんのスタートにあたり、ふたつお話をします。
ひとつめは(後悔しない生き方を)という話。先の見えないこんな時代だから、あえて、そんな話をします。
80歳以上の方を対象に、「人生を振り返り、あなたが最も後悔していることはなんですか?」と問いかけたところ、多くの人がなんと答えたと思いますか。考えてみてください。
その答えは「チャレンジ(冒険)しなかったこと。」
みなさんがしてきたように、高校進学など自分の進路を決める時はもちろんのこと、食事をする時、(何を食べるか?何から食べるか?)、話をする時、(誰と話すか?何を話すか?)など。(我々はあまり意識していませんが)選択しているのです。そう人生は、選択・チャレンジの連続です。
「あの時、こうしておけばよかった」そう思わないようチャレンジしてください。
人生100年時代。そう考えると君たちの人生はまだ始まったばかり。だからこそ、(チャレンジ(冒険)する)ことが大切です。高校に入学し、新しい生活がスタートするのをよい機会として、なにかにチャレンジしてください。チャレンジ(冒険)は、大きければ大きいほど、やりがいがあります。
もうひとつ、(正しい言葉の使い方)の話をします。普段、何気なく使っている言葉。私たちは情報や意思を伝える以外に、自分の想いを伝える時にも言葉を使います。人と言葉の関わりを表した言葉...
(木が光を浴びて育つように、人は言葉を浴びて育つ)
「ありがとう」「おつかれさま」「なによりです」できるだけ多く、心を込めた良質の言葉をやりとりするようにしてください。
皆さんには、これから訪れるであろう大切な時に大切な人に(自分の言葉で、自分の気持ちを伝えることができる)そんな大人になってほしい。そのために、ここ福泉高校で大人になるための(種をまき)思い思いの(花を咲かせて)ください。我々、福泉高校の教職員は皆さんのそんな姿を【とことん】応援します。
保護者の皆様、本日は(お子様)のご入学おめでとうございます。
今日まで応援し続けられた保護者の皆様にも、本日は喜ばしい日であると存じます。高校時代は、人生において大人への一歩を踏み出すとともに多感で悩み多い時期でもあります。保護者の皆様、どうか温かいご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。
本日、ここ福泉高校に入学したみなさんの限りない可能性を祝し、式辞といたします。
令和2年6月15日 大阪府立福泉高等学校長 片山 造