ドラゴン桜②

校長 片山 造

TV番組「ドラゴン桜2」の藤井君役のモデルとなった西岡さんとある先生の話。

(以下、西岡さんの言葉)僕は部活も勉強も、生活態度もずいぶん中途半端な高校生でした。そんな僕に、ひとりの先生が、「西岡はこのままでいいのか?」と声をかけてくれたんです。僕が生意気にも、「いいんじゃないですか。僕はこういう人間ですから」と言うと、思いがけず、先生は強くしかってくれたんです。

 先生はこう言ってくださいました。「小さいころは誰でも将来の夢を自由に思い描くだろう。それなのに歳を重ねると、『サッカー選手?なれるわけないし』とあきらめていく。それは『なれま線』という一本の線が、自分のまわりを囲んでしまって、そこから抜け出せなくさせているんだ。でもそれは幻想だ。自分で勝手に限界を決めて、閉じこもってあきらめてしまっているだけ。そんな線は打ち破れるし、どこまでも頑張れる。あきらめるな。あきらめたらおしまいだ。なんでもいいから本気で打ち込めるものを探しなさい」。ドラマを超えた、本気の熱いメッセージですね。

自分で自分の限界を決めてしまったり、まわりのせいにしてしまったりすることが少なからずあります。ここは自分で「なれま線」を引かず挑戦したいところです。そして、西岡さんと先生のやりとりから、先生が人に与える影響の大きさと(お仕事の素敵さ)を再確認することができました。