校長 片山 造
長い間、教員をしていると、授業・HR・部活動・卒業式...少なからず生徒に語りかける場面がある。先日、卒業生のSNSの中で、授業中に私が言った言葉が書かれていた。
(心や芯の強さ)は生まれつきのもので鍛えることはできない。だから自分にそれがないとくよくよする必要などない。両手を広げ自分の身の丈を知っていればそれでいい。
全く覚えてはいないが、何と恥ずかしいことを言ったものだ。まるで自分が聖人君主であるかのような言葉だ。恥ずかしい言葉はさらに続いていく。
(やさしさ)は相手を想い、考え、経験を重ねることで身につけていくことができる。人とつながり、たくさん傷つき、たくさん感動しながら日々を過ごすことが大切。
そんなことを覚えている人の記憶は恐ろしい。そして、さらりとそんなことが言えた過去の自分が恐ろしい。そう言えば、最近そんな言葉を長らく発してない。まわりに迷惑にならない程度に言うことにするか。