140字の物語

校長 片山 造

 「140字のキセキ」という番組をみた。この番組は、実際に体験したり見聞きしたりした「140字の心温まるエピソード」を各界の朗読の名手たちが読み上げ、コロナ禍で(イガイガ?)した人の心の渇きを癒すというもの。

 「140」。この数はツイッターで送信できる文字数の上限を表している。(携帯電話のショートメッセージの上限は160字。)

 「140文字で人を感動・共感させる文章を書きなさいと言われてもなかなかひねり出すのは難しい。なぜなら、言葉は日々の積み重なりより生み出されるものだから...。

 世界に誇る日本の文学として、俳句・川柳・短歌がある。俳句は・川柳は5・7・5の十七文字。短歌は5・7・5・7・7の三十一文字(みそひともじ)。140字よりはるかに少ない文字数である。

 限られた文字(音)数の中で、世の中や自分を表現、発信していく。

私たちは、この作業を日々、繰り返しながら存在している。 ※ここまでの文字数は379字。