ある映画の話

 20年以上前の夏、札幌の映画館で映画を観た。確か、前任の漁師町の学校で教えた生徒と引率の?若い先生と一緒に観たように記憶している。その作品は、漫画家(いしいひさいち)さん原作の4コマ漫画を映画仕立てにした『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999夏/スタジオジブリ作品)。

映画のキャッチコピーは(この変な家族は、まだ日本にいるのです。たぶん。)

内容は、山田家とそれを取り巻く人々の日常が、松尾芭蕉や、種田山頭火の俳句を挟みながら暖かく緩やかに描かれていた。

挿入歌は矢野顕子さんの「ひとりぼっちはやめた」。この歌が妙に心に残っている。

(愛おしい)歌詞と曲調。機会があれば聴いてみてください。

『ひとりぼっちはやめた』

雨があがった朝の光

胸にいっぱい吸いこんだから

あなたに会いにゆくんだ

電車にのってゆくんだ

さよならだけが人生なんて

ほんとのことかな? それだけかな?

こんにちはだってあるよね 毎日あるよね

だれも気づかない この気持ち

あなたにだけにはわかってほしい

ひとりぼっちはやめた 楽しい気持ちを分けてあげる