堂々としている

 よく調子に乗ってしまう?ことがある。教員3年目、遅刻・欠席、問題行動も減少しクラスは順調。生徒とも話ができている。

 そんな時、ある先輩教員からこう言われた。「片山先生は最近、堂々としているね。」それを誉め言葉だと思った私は「そんなことないですよ。」と答えた。

 とたんにクラス生徒の約半数が問題行動を起こし、指導に入った。喫煙から始まり、飲酒・ケンカ・器物破損...見事な連鎖反応だった。私は部活動を終えると、毎日、家庭訪問のため車を走らせた。家に帰るのは毎日、日をまたいでいた。ご家庭に迷惑だとは思ったが、どうしても1日1回、生徒の顔や様子をみたかったからである。

 人間、調子に乗ると(ろくなこと)はない。そして、まわりの方からいただく言葉には、きちんと耳を傾け考える必要があることを学んだ20才代の私であった。