昔から、よく映画を観る。なんなら、高校の進路希望の用紙にあった将来の職業の第2希望に(映画評論家)と書き、面談の時、担任の先生に鼻で笑われたことがある。
特に、北海道の近くに本屋も映画館もない町に住んでいた時など、(今となっては懐かしい)レンタルビデオショップに足繁く通い、新旧交えながら毎日のように映画を観たものだ。
どちらかと言うと洋画で、ジャンルは、アクションものであったり、アドベンチャーであったり、時に恋愛、なんでもござれだった気がする。
(一日一度、寝る前の数分でも本の頁をめくらずにはいられない。)人と合ったことがある。当時の私は、その映画版といったところだっただろうか。真剣に瞬きもせず観ていたかというと、うとうとしながら、気がつけば朝になり画面に雨が走っていることも多かった。そんな状態なのに、次の日の朝一番の授業で、なんとなく観た映画について熱く語っていた。
近頃は、娘とジブリやディズニー作品をヘビーローテーションするばかり。そう言えば、最近、もう一度観てみたい映画はなんだろうと思いつき、頭の中でピックアップしてみた。いくつかの作品に思いを巡らせているうちに、なんとなく共通点があることに気がついた。それは...(誰一人として悪者が登場しない)ということ。思わず(アハハ)と笑った。