2年「地学特講」(文系選択科目)の授業には、ペアワークやグループワークが多く含まれています。最初のグループワークは「ものさしを使わずに1m測る」こと。メンバーの足のサイズや身長差、腕や指を大きく開いた幅など、身体の一部を使い、みんなが予想する「1m」を比較しました。(今年度の最も近い値は、99.7cmでした!)
その後、人類が地球の形や大きさについて知る歴史を学び、生徒玄関へ。歩測に挑戦しました。
①自分の歩幅を知る。
...各々が20mを何歩で歩くか数え、歩幅を揃える練習をしました。
②校内の2地点間の距離を歩いて求める。
...概ね200歩以上歩きました。まっすぐ歩くのも、数えるのも大変......。
*約157m歩きました。
③比で地球の周りの長さを求める。
...教室に戻り、自分の歩数から地球の大きさを求めました。
生徒の感想には、
・歩いて地球の大きさを測ろうという発想がすごいと思った。
・校内を実際に歩いて距離を求めるのは、昔の人も同じように測っていたのかなと考えたらすごくおも しろいと思いました。
・実際に歩いて求めた地球の大きさと実際の大きさがだいたい同じで驚いた。
・実際に歩いて比を用いることで、検討がつかない数も求めることができるとわかった。
・自分の歩く歩数で地球の周囲を測るのが楽しかった。
・特に歩測で学びが多かった。昔の人はあのようにして地図をつくっていたと知って、おどろいた。地球の直径の求め方など、比が使われていておもしろかった。
・この単元では様々な距離の長さを測ったり、速度を計算したりして自分たちでとても長いものを測れたので達成感があった。
・昔の人の知恵についてたくさん知って、どれもとても興味深かったです。実際に自分の歩幅を使ってみたりして、少しだけ自分にも近い気がして楽しかったです。
・ものさしや地図が無かった時代に、先人たちが工夫して測っていたのが本当に地道な作業で偉業だと思った。
などがありました。