「SSH夏季サイエンスツアー」を実施

 8月2日(水)から4日(金)の2泊3日で、「夏季サイエンスツアー@つくば&東京方面」を実施しました。7月27日(木)から実施した「生物フィールドワーク」と同じ、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として実施しています。なお、本校は平成23年度から、文部科学省よりSSHに指定されており、昨年度から第Ⅲ期となる令和8年度まで5年間の指定を受けています。

 このツアーの実施目的は、「最先端の研究施設での見学や研究者による講義の受講などによって、科学的興味・関心を高める」、「研究者という職業を知ることで進路選択の一助とする」、「研修会を通して、課題研究のテーマ設定の参考や研究課題の深化に繋げる」、「研修会での発表によってプレゼンテーション能力の向上を図る」などです。

 昨年度は1泊2日で、初日に「日本科学未来館」、2日めに「JAXA筑波宇宙センター」を訪れましたが、今年度は2泊3日と日程を伸ばして訪問先を増やすとともに、夜には天王寺高校、四條畷高校との合同研修を企画するなど、より充実した内容をと計画しました。参加した生徒にとってはハードな3日間だったと思いますが、その分、充実感・満足感は高かったのではないかと思います。では、3日間の動きなどについて報告させていただきます。

 8月2日(水)は関西国際空港に午前7時に集合し、羽田空港へ。到着後、バスで「つくば産業技術総合研究所(産総研)」へ行き、施設見学と産総研で働く研究員の方による講演「バーチャルな自分を見つける脳」を実際にVRで体験しながら受講しました。

 その後、「サイバーダインスタジオ」に行き、脳の電気信号による筋肉の動きを利用して、逆に脳の電気信号をとらえることで自分の思ったように動くロボットの体験をしました。そしてホテルに向かい、夕食後の研修会では、翌日に天王寺高校、四條畷高校と合同で実施する研修に備え、準備を行いました。

  

  

  

 2日めは、まず、「理化学研究所」のバイオリソースセンターを訪れました。 施設で働く方から、「シロイヌナズナのPCRの応用」にかかる研究についての説明を聞き、実際のPCRのための器具と結果を見せてもらいました。その後、「JAXA筑波宇宙センター」に行きました。JAXAでは施設見学を行うとともに、研究者の方による講演を受講しました。

 ホテルにて夕食後、天王寺・四條畷・岸和田の3校合同の研修会を行いました。それぞれの現在の研究テーマや、本研修などについてスライドにまとめて発表しました。今回、他校と合流しての研修を初めて企画しましたが、皆が積極的に参加し大変盛り上がったようで、大成功だったと思います。来年度以降も同じ時期にツアーを計画している学校が事前に調整しながら、継続できればと考えています。

  

  

  

 3日めは、午前中「東京工業大学地球生命研究所(ELSI)」を訪れました。ELSIの簡単な紹介から始まり、研究所の見学、地球資料館の見学の後に研究者の方による講演「実験室でRNAを進化させる−機能性RNAの探査-」を受講しました。午後は「国立科学博物館」を見学しました。その後、羽田空港を出発し、無事に関西国際空港に戻ってきました。

 3日間、朝から夜までぎっしり詰まった予定の中、参加した生徒たちはこれまで体験したことのない驚きや感動、緊張の連続であったと思います。

 生徒の皆さん、最初に記述した実施目的は達成できたのでしょうか。これだけの内容の濃いツアーだったので、多くの刺激を受け、今回の体験が記憶に深く刻み込まれたと思いますが、ぜひとも今後、今回の体験を自らの行動や課題研究をはじめとする実際の活動の場面で活かしていってもらいたいと願っています。お疲れ様でした。

 なお、この「SSH夏季サイエンスツアー」については、「SSH BLOG」もご覧ください。

カレンダー

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

カテゴリ