「大阪大学ツアー2023」 報告

 11月18日(土)、大阪大学の豊中キャンパスと吹田キャンパスにおいて、「大阪大学ツアー2023」 が開催されました。この大阪大学ツアーは平成24年7月に締結された大阪大学と大阪府教育委員会との連携協定および大阪大学とグローバル・リーダーズハイスクール(GLHS)10校との覚書に基づき、平成26年度から実施されており、毎年多くのGLHS 10校の生徒が大阪大学を訪れています。大阪大学の皆様方には毎年暖かく生徒を迎えていただき、感謝申し上げます。

 今年度本校からは45名の生徒が参加しました。参加してくれた生徒の皆さん、寒い中、また遠いところ、お疲れさまでした。皆さんにとって有意義な時間を過ごすことはできたでしょうか。

 今年度は田中敏宏理事・副学長による大学概要説明のあと、理学部、法学部、工学部、薬学部、人間科学部の5学部の模擬講義が行われました。理学部と法学部は豊中キャンパスにて、人間科学部と薬学部、工学部は吹田キャンパスにおいて行われました。そのため、大学概要説明については、吹田キャンパスコンベンションセンターMOホールでの様子がリアルタイムでその他の会場に配信される形で行われました。

 田中敏宏理事・副学長からは、大阪大学は日本屈指の研究型総合大学であり、教育目標は「高度な専門性と深い学識」「教養」「デザイン性」「国際性」を身に付けた未来社会を創造する人材を輩出することであるとのお話しがありました。また、11学部の研究内容や特長的な取組、学部の枠を超えた学びを実現するシステムなどについてお話しいただくなど、阪大生の学びを支援する恵まれた教育環境がイメージできる内容であったと思います。30分ほどの話しではありましたが、参加した生徒たちも大阪大学の魅力を十分に感じられたのではないかと思います。

 当日、私は吹田キャンパスに行ってきました。田中敏宏理事・副学長の話しを直接聞かせていただいた後、岡部美香教授による「教育を哲学してみるー教育の<あたり前>を疑う体験授業」と題した人間科学部の模擬講義に参加させていただきました。岡部教授は大阪府教育委員会委員を務めておられ、私が教育庁で勤めていた時に様々お世話になりました。「子ども」とは?という質問から始まり、日々当たり前のように使われている言葉の起源や文脈・歴史を探る授業を体験することができました。

 そして、中川晋作教授による「注射器要らず!皮膚にペタッと貼るワクチン!」と題した薬学部の模擬講義に参加させていただきました。最初に薬学部の3つの専門コースからなるカリキュラムについて詳しく説明いただきました。薬学を通して社会に貢献したいと考えている学生たちにとって、とても魅力ある教育システムだと感じました。

 その後、注射ではなく、「親水性ゲルバッチ」「生分解性マイクロニードル」という2種類の貼るワクチンの開発をすすめているという話しがありました。そして最後には、知識・学力を付けることは大切であるが、それ以上に、「総合判断力」を身に付けることが重要であるということを生徒たちに熱く伝えていただきました。課題研究に取り組んでいるGLHS10校の生徒たちには、心に響いたのではないかと思います。

 人間科学部、薬学部の模擬講義どちらも興味深く、話しを聞かせていただきました。どうもありがとうございました。

 私自身は日頃から、大阪大学の学生の育成に向けた教育方針は素晴らしく、実践力もあり魅力ある大学だと考えており、一人でも多くの生徒が大阪大学を目標とし、学習意欲を高め、熱心に学習に取り組み、入学してくれることを望んでいます。そのため、もっとたくさんの生徒に大阪大学の魅力を知ってもらいたいと思っており、来年度は本校独自の大阪大学訪問を企画したいと考えているところです。

  

  

  

  

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