10月14日の校長ブログで報告させていただいた「第67回大阪府学生科学賞」の表彰式が、11月11日(土)に読売新聞大阪本社ビル「ギャラリーよみうり」で開催されました。
「大阪府学生科学賞」は科学教育の振興を図ることを目的として、大阪府内の小学校、中学校、高等学校などに在籍する児童・生徒から科学研究作品を募集し、優れた作品の表彰を行うとともに公開展示を行うものです。
本校からは5点の作品を出品したうち、以下の3点が表彰されました。
■最優秀作品賞(大阪府知事賞)
3年 山田 美桜 「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」
■最優秀作品賞(読売新聞社賞)
3年 石田 隼大 「ブルーベリー培養細胞を用いたアントシアニンの生産」
■優秀作品賞(大阪府教育委員会賞)
3年 𠮷岡 均 「モンシロチョウの食性を利用した農作物の被害減少を図る方法」
大阪府知事賞を受賞した山田美桜さんは表彰式の場で、自らの「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」と題した研究について発表を行いました。
山田さんがこの研究を始めたのは、病気になった金魚に使える薬がなかったため、昔から薬草として使われているドクダミが「魚病」に効くのかを研究したいという思いからだそうです。魚病に詳しい東京海洋大学の先生の協力を得ながら、すりつぶしたドクダミの葉の殺菌効果や菌の増殖を防ぐ殺菌効果などについて研究をすすめました。
大学受験に向けた学習にも熱心に取り組みながら、自らの興味・関心から始めた研究を粘り強く続けてきました。自ら積極的に、文部科学省主催のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)生徒研究発表会や千葉大学主催の第17回高校生理科研究発表会(優秀賞受賞)で発表してきたことにも感心しています。
こうした高校での課題研究が大学での研究に発展し、さらに将来の研究者としての道につながるようなことになれば本当に素晴らしいことだと考えています。
本校はSSHとして、この学生科学賞をはじめとした課題研究の成果を次年度の取組につなげていきたいと考えています。