大阪高校卓球選手権大会学校対抗の部 報告

 5月31日(土)八尾市立総合体育館において、大阪高校卓球選手権大会学校対抗の部男子一次(1次トーナメント)が行われました。ⅠからⅧまでの8つのブロックに分けられ、本校は岸和田、関西大倉、寝屋川、清風、春日丘、三国丘、高石、履正社、英真学園の9校からなるトーナメントにおいて、勝ち上がってきた関西大倉高校と清風高校、そして高石高校に勝利し、第Ⅵブロック1位として2次トーナメントへの進出を決定しました。

 そして、昨日6月15日(日)9:40から守口市民体育館において、その2次トーナメントが開催されました。私も今回初めて卓球部の応援に行ってきました。2次トーナメントでは、本校を含め、1次トーナメントの各ブロックで勝ち上がった8校がそれぞれシード校である強豪私学8校と対戦する形でトーナメントが組まれていました。本校は大商学園との試合でした。この大商学園戦に勝利するとベスト8に入ることができ、大阪から9枠ある近畿大会への出場が決定するとても重要な試合でした。そうしたこともあり、昨日は卓球部員・顧問、保護者の皆さま、卓球部員であった卒業生など、多くの人が応援に来てくれていました。私自身も、ぜひとも近畿大会への出場を果たしてもらいたいと応援に気合が入りました。

 試合は1ゲーム11点制で、10-10以降は2点差がつくまで続けられ、3ゲーム取った方が勝利となります。また、団体戦は4つのシングルスと1つのダブルスの5試合で構成され、まずは2つのシングルスの後、ダブルス、そして2つのシングルスが行われ、3勝した方が勝利となります。

 対戦は2つの卓球台を使用して行われたため、最初の2つのシングルスは同時に行われました。本校からは3年生の矢崎(兄)くんと2年生の天神くんが出場しました。(兄)と書いたのは5月14日に掲載した校長ブログで紹介しましたが、1年生に弟がいるからです。兄弟揃って本校卓球部を牽引する存在で、弟はすでに今大会のシングルスの部において近畿大会出場を決定しています。

 2人とも終始自分のペースで試合をすすめ、危なげなく、どちらも3-0のストレートで勝利しました。幸先よく2勝することができました。顧問からは事前に、自分たちの実力を発揮できれば勝てるチャンスはあると聞いていましたが、大応援団の後押しも力になったのではと思うぐらい、想定以上の結果でした。

 次のダブルスでは矢崎兄弟が出場しました。弟はサウスポーであり、ダブルスにもピッタリだと感じました。1ゲームめは常に追いかけるような展開でしたが、終盤に入り、弟のサーブで連続して点を奪うことができ、一気に逆転して1ゲームめを取ることができました。2ゲームめもその勢いのまま大きく点差をつけて取ることができました。ただ、3ゲームめは先に点を奪われ、7-10まで追い詰められましたが、そこから驚異的な粘りを見せ、10-10に追いつき、最後は大逆転の12-10で3-0のストレート勝ちを収めました。見事、すべてストレート勝ちの3連勝によって近畿大会出場を決定しました。技術面のみならず、緊張するであろうこの大きな舞台で、自分たちの実力を発揮できる精神面の強さも実感することができました。皆さん、おめでとうございます。

 大商学園に勝利し、次はベスト4入りをめざし金光大阪高校と対戦しました。本校の出場選手は先ほどと全く同じメンバーで、まずは矢崎(兄)くんと天神くんがそれぞれシングルスに臨みました。ただ、2人とも大商学園戦のようにはいかず、矢崎くんは1ゲームめを先取しましたが、それ以降は自分のペースに持ち込むことができなく、1-3で敗れてしまいました。天神くんも相手のカットマンに苦戦を強いられ、0-3のストレートで敗れてしまいました。顧問に聞くと、本校にはカットマンが不在で不慣れなこともあり、対応するのが難しかったようです。

 後は矢崎兄弟のダブルスに期待しましたが、ゲームの流れはよくなく、1ゲームめは取られてしまいました。2ゲームめは粘りを見せて逆転し10-9までいったものの追いつかれ、結局11-13でゲームを取られてしまいました。3ゲームめも自分たちのよいところを見せることができず、結局、0-3のストレート負けとなりました。金光大阪高校との実力の差を感じながら、さすがに大阪府のベスト4の壁は高いなと思いました。

 その結果、生徒たちはこの後、5~8位順位決定戦に臨むことになりました。今回の最終順位によって、近畿大会での相手校が決まるとのことで、「1つでも勝ってほしい」と伝え、私は帰路につきました。

 本日になってその5~8位順位決定戦の結果について顧問に聞いたところ、ベスト8入りしたがベスト4に入れなかった4校(岸和田、星翔、電通大、精華(本校と同じ1次トーナメントからの勝ち上がり))によるリーグ戦が行われ、本校は他の3校すべてに負けてしまったようです。ただ、最初の2試合で出番がなかった部員も出場したようですので、よかったなと思いました。

 先ほども書きましたが、私自身は卓球部の大会の観戦は初めてであり、今回、いろいろな気づきや学びがありました。16校が同時に一つの体育館に集まり、16台の卓球台を使用し8つの対戦が同時に行われている光景は想像していませんでした。また、それぞれの学校が一つひとつのプレーに対して大きな掛け声で応援する姿に驚くとともに、その雰囲気に圧倒されました。

 そして、私は教員時代に硬式野球部の顧問として私立高校の壁に直面してきましたが、卓球は個人戦でもあり、府立と私立には野球より大きな差があることを感じました。加えて、今回の生徒たちの戦いぶりを見て、高校生のメンタルによるプレーへの影響について、卓球は野球よりはるかに大きいことを実感しました。それは出場した3人が大商学園戦と金光大阪戦ではまるで別人のように感じたからです。大商学園戦ではあれほど活き活きとしていたのに・・・という感じです。

 近畿大会では相手の実力がどうかや勝ち負けではなく、どれだけ自分の実力を出せるかを重視して試合に臨んでもらいたいと思います。特に、すでに目標としていただろう近畿大会への出場を果たしたのですから、次はしっかりと卓球を楽しむこと、また工夫しながら相手を苦しめることを目標に取り組んでもらいたいです。もちろん、勝利してくれることを期待していますが、まずは悔いのない戦い、そして記憶に残る大会であってもらいたいと願っています。近畿大会まで少しではありますが、時間がありますので、しっかりと準備をしたうえで、当日を迎えてください。

 

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