コシノジュンコさん展覧会「原点から現点」 報告

 12月25日(月)、あべのハルカス美術館で11月23日から開催されているコシノジュンコさんの展覧会「原点から現点」に行ってきました。コシノジュンコさんはご承知のとおり、世界的に活躍されているファッションデザイナーです。本校の卒業生10期生であり、今年度入学生からの制服変更に伴う新制服のデザインをお願いしたところです。今年度入学式ではサプライズゲストとして、新制服に対する思いやデザインにあたっての考え方、また、ご自身の高校時代の話しなどをしていただきました。

 今回の展覧会「原点から現点」の「原点」とは、高校時代に画家をめざした美術部での活動が現在のデザイナーとしての原点であることを意味しており、会場に入ってすぐに、高校時代に描かれたヌードデザインや油彩画などが展示されていました。入学式でも話しをされていましたが、よく高校時代の美術部や卓球部のことについて話しをされます。本校校長としては嬉しい限りです。

 高校卒業後、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19歳で受賞され、ファッションデザイナーとして東京へ、そして世界へと活躍の場を広げられ、世界から高い評価を得て、「現点」に至っています。その間、大阪万博のユニフォーム、オペラやブロードウェイ・ミュージカル、和太鼓エンターテインメント集団DRAM TAO、能の舞台衣装など、幅広い分野で活躍されています。

 そのようなコシノジュンコさんがご活躍されてきた歴史が感じられる衣装やデザイン画、写真パネルなど約200点が展示されていました。どれも独創的で衝撃を受けるデザインに圧倒されました。能についても衣装が変わればこんなに印象が変わるのだと感じたところです。

 常にお忙しくされており、25日の当日も沖縄から直接、あべのハルカス美術館に来ていただいた状況です。ちなみに、沖縄に行かれていたのは花火のデザインをされている関係とお聞きし、とても驚いたところです。そういうお忙しい中ですが、時間を待ち合わせ、お会いすることができました。

 12月4日(月)にもテレビ取材のため来校されていたのですが、改めて、高校時代に画家になりたいと考えていたことが「原点」になっているというお話しを聞かせていただきました。また、何かを伝えたいというときには、言葉や文字では伝えることが難しいことが多く、絵にして表現するのがよいというお話しもありました。確かに、我々の業務の中でも、イメージしてもらいやすいように、文章だけではなく絵にすることは多くあります。そして、デザイン画を書くにあたり、まずは髪型を決めてから服装をイメージするというお話しが印象に残っています。独創的な髪型が多いのも納得できました。

 お忙しい中、時間を調整いただき、ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。

 展覧会で撮影した写真を校長ブログに掲載することについては、ご本人の了承を得ています。

  

  

  

  

  

  

  

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