牧野高校の生徒の皆さん、風薫る爽やかな季節が到来しました。しかしながら、今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う緊急事態宣言の下で、引き続き《Stay Home》を求められています。皆さんは毎日をどのように過ごしていますか？
牧野校長の校長として、皆さんに今年の入学式や始業式などで伝えかったことを、引き続きこのホームページを使って、少しずつお話ししていきたいと思います。
牧野高校の生徒の皆さんに、今、校長から伝えたいこと
④【多様性を守ることの重要さ Diversity】
牧野高校は、今年の新入生を迎えて1千人の生徒になりました。1千人いれば1千人の個性があります。皆さんには、自分の個性を大事にして、牧野高校でそれを更に伸ばしてもらいたいと思います。物の見え方や感じ方は、人によって違います。出来ることと出来ないことは、人それぞれに違います。他人にはできないことが自分には出来る能力があることがあります。そういうことを知っておいてほしいと思います。自分の能力、個性を活かして、自分らしい人生を送ることは、生まれてきた目的、つまり、『幸せになること』のとても大きな要素です。
同時にまた、自分とは違うほかの個性があることを知って、それを尊重してほしいと思います。人には違いがあるということが、またとても重要です。そして、その違う個性を互いに活かすことが、時とともに大きく変化する環境の中で、人の生命を持続させることに繋がります。人には多様性があること、それを守ることが、人が生きていく上でとても大切です。
今、新型コロナウイルス感染症から少しでも多くの人の命を守るために、多くの医療関係者をはじめ、さまざまな分野の人たちが、日夜必死に働いています。危機との戦いに、改めていろいろな仕事や職種があることを認識します。
一方、国や社会の在り方によって、感染の広がりや感染者、死亡者の人数が違うことにも気づきます。細菌やウイルス、有害生物など、バイオハザードが、今後も引き続き、人類の脅威となる可能性があります。そうした中で、多様性は、21世紀の人々の世界を持続させていく上での大事な鍵です。
さまざまな個性を活かし合えて初めて、世界を持続させることが可能になると思います。
個性の尊重は、多様性の尊重であることを忘れないでほしいと思います。
