• トップ
  • 2020年
  • 5月
  • 牧野高校の生徒の皆さんに、今、校長から伝えたいこと ⑤【慌てないこと 焦らないこと Elegance】

牧野高校の生徒の皆さんに、今、校長から伝えたいこと ⑤【慌てないこと 焦らないこと Elegance】

牧野高校の生徒の皆さん、校内の中庭は徐々に緑陰が出来始めて心地よい爽やかな風が通っています。昨晩は、5月の満月であるフラワームーンが、見とれるほど美しく神秘的に輝いていました。家の窓から眺めた生徒の皆さんもあるかも知れません。そんな昨晩に、残念ながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止のために、引き続き5月31日まで学校休業を延長するという正式な連絡がありました。皆さんには未だ《Stay Home》が求められますが、毎日どのように過ごしていますか?

牧野校長の校長として、皆さんに今年の入学式や始業式などで伝えかったことを、このブログページで引き続き、少しずつお話ししたいと思います。

牧野高校の生徒の皆さんに、今、校長から伝えたいこと

⑤【慌てないこと 焦らないこと Elegance】

今、私たちは、新型コロナウイルス感染症という私たちがこれまで経験したことのない未知の病原体による感染症の拡大防止のために、経済活動の停止や停滞、日常生活の抑制等を余儀なくされています。

新型コロナウイルスは、人から人への感染力が大変強く、これに感染してしまうと重篤な症状や死を招きかねない感染症です。感染が判明すると感染者を隔離が必要になり、隔離するための病床等が満杯になれば、次に感染した人を治療しきなくなるという医療崩壊が恐れられています。

このために、私たちには、何よりも安全を第一とした、危機から逃れる行動が求められています。学校休業も、そのための一つです。

こういう時には、パニックにならない、落ち着いた判断と行動が求められます。

日本人の生活様式や文化は、屋外の塵を持ち込まないよう家の中では靴を脱ぎ、何時でも安全で清潔な水が使えるので、帰宅して直ぐに石鹸で手を洗え、湯船で入浴し、食事は手づかみではなく箸を使い、マスクは日常的に抵抗なくしており、公衆トイレも全て水洗化され、ツバや痰をあまり吐き捨てたりしないというもので、日本を世界一の清潔な国民性の国と言われる場所にしています。日本の国民皆保険制度は、生命を守るラストリゾートになっています。日本語の発音は、破裂音が少ないので、英語やドイツ語、イタリア語、中国語などに比べて、飛沫が飛びにくいという特徴もあります。

これらは、新型コロナウイルス感染症が、世界中で既に多くの死亡者を出している中で、日本では、人口比での死亡者が欧米諸国に比べて大変少ないという統計数値にも現れており、ジャパン・ミラクルと呼ばれています。

新型コロナウイルスに関しては、病院や診療所の待合室は、外来患者間での感染が広がる危険性が高く、また、免疫力が下がっている入院患者に感染を持ち込めば、重症化させるリスクがあります。

重症化した患者のための集中治療室や、人工呼吸器等の医療機器、ウイルスに対する防護服などの医療資源には、限りがあります。そして何よりも医師や看護師、検査技師、臨床工学士といった、新型コロナウイルス感染症と対峙している医療従事者、今、私たちが一番頼りにする最後の砦となる人たちが、疲弊してしまうことがあってはなりません。

慌てないことや焦らないことが大事です。

いずれ、学校が再開されて、友達に会い、授業を受け、部活を出来る日が来ます。

それまでは、Stay Elegant. 今できることを一生懸命やりましょう。読書、英単語の一層の積み上げ、今までの授業の復習やこれからの授業の予習など、時間がある時にしかできないことを見つけて、時間を無駄にしないようにしてほしいと思います。

a10684925d6d5b440a87dfdfdfc6705a0cff1cda.jpeg

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30