10月11日(月)修学旅行の結団式を行いました。

10月11日(月)2限終了後に、修学旅行の結団式を行いました。

明日10月12日(火)から15日(金)まで、2年生が予定通り東北方面への修学旅行に出かけます。

一時は新型コロナウイルス感染症の感染拡大で心配しましたが、現在は急速に収まりつつあり、全国での緊急事態宣言も解けたので、当初の予定通りに実施出来るようになりました。とはいえ、新型コロナウイルスはまだまだ油断ならず、生徒、教職員の感染防止に充分に気をつけるとともに、東北で迎えてくださる皆様にもご迷惑おかけしないように、万全を期す必要があります。

修学旅行の栞に次の原稿を載せました。ご覧いただければ幸いです。

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牧野高等学校 45期生 修学旅行にあたって

校長 日笠 賢

牧野高校45期生の皆さんの待望の修学旅行が10月12日(火)から15日(金)まで3泊4日の予定で、いよいよ実施されることになりました。日々の繰り返しである登下校や、学校での授業、部活動、また家庭での家族団欒といった日常生活を離れて、数日間、クラスメイトと一緒に見知らぬ土地を訪ね、寝食を共にするという、非日常が待ち受けています。

旅は人を成長させるということは、世の東西、今昔を問わず、良く言われていることですが、非日常の中で、誰もが自然に不安感や緊張感を高めることで、自分では知らず知らずのうちに、感受性が強くなり、景色や、吹く風や、音や、香りに敏感になっていきます。食べ物の味まで違ってくることもあるでしょう。旅で観た壮大な風景が、人生観を変えるということもあるかも知れません。そして、毎日の学校生活の中では、今まで気づくことのなかったクラスメイトの人柄とか、思わぬ側面を持っていることに驚いたり、尊敬の念を抱いたり、親近感を覚えたりすることもあるのではないでしょうか。修学旅行を契機にして、生涯の付き合いとなる親友が出来るというのも、よく聴く話です。

45期生の皆さんの修学旅行の行き先は、東北地方です。皆さんは既に、「総合的な探究の時間」で、全員が東北のことについては色々と調べたり、纏めたりしていますが、実際に現地に行くことで東北の人との新しい出会いがあったり、東北の自然に触れたり、大阪では得ることのない様々な体験をしたりすることが待ち受けています。今後の人生で大きな財産になるかもしれない経験をぜひ楽しんでほしいと思います。二日目は、2つの班に分かれて10年前に起きた東北大震災の被災地で震災学習をします。日本を襲った未曽有の災害である東北大震災、特にその津波被害については、しっかり学習して欲しいと思います。私は、東北大震災の翌年から4年間毎夏に、宮城県の女川町で、大阪の高校生たちと一緒に、ボランティア活動をするために訪問していたことがあります。年々復興が進み、今は随分と平穏を取り戻しつつありますが、震災や津波のことを語り継ぐことこそ、この地であの時に多くの命を失ったことへの鎮魂になると思っています。

修学旅行ではまた、集団行動のルールやマナーを体で覚えることも大切です。今、猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の感染防止に十分配慮して、参加者全員にとって良い体験になるように、互いに思いやる気持ちが大事です。そして、皆さんの修学旅行の費用を負担していただく保護者への感謝の念も忘れないでもらいたいと思います。

高校生活全体の中では、極めて限られた4日間ですが、この修学旅行が皆さんにとって、生涯に亘り記憶に残る、濃密な旅行になるよう願っています。

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