1日遅れになりましたが、昨日12月1日は世界エイズデーでした。1年生は保健の時に、感染症の一つとして学んだと思います。1980年代はじめに認識されたもので、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染によりAIDS(後天性免疫不全症候群)になるとされていました。当初は、差別や偏見の目で見られることもありましたが、現在は正しい知識を得ることで、偏見がなくなりつつありますが、完全になくなったとはいいがたいかもしれません。
現在でも、1日約200人の子どもがAIDS関連死をしているという事実もあります。いわゆる、AIDSは後天性免疫不全症候群ですので、体内でHIVウイルスが免疫に関するシステムを破壊することで、免疫機能が働かずに、空気中にある感染力の弱いウイルスによるさまざまな病が発症し、最悪は死に至る場合もあります。今は、さまざまな薬も開発されています。HIV感染したとしても、症状を発症しない人もいます。潜伏期間もまちまちで10年程度の潜伏期間があるとも言われています。まずは、しっかりと関心を持って、正しく知ることから、自分たちにできることを、どうやっていくか?ということを考えていきたいですね。
世の中には、さまざまな感染症があります。最も新しいものでいえば、新型コロナウイルスですね。結核もそうです。急性呼吸器感染症もあります。全部ではなくてもいいですので、せめて保健で学習したものについては、忘れないようにしていきたいですね。
ところで免疫って何ですか?例えば、これからのシーズンはインフルエンザに注意を要する時期ですし、1年を通して風邪をひくこともあります。その際には、咳や発熱、鼻水といった症状が出ます。また、花粉症の場合も咳や鼻水、目のかゆみなどが症状として出ます。いわゆる、外から入ってきた異物を取り除き、体を守ろうとするシステムです。咳や鼻水は、ウイルスを放出する役割があります。ということは、咳には多くのウイルスが含まれていることになりますね。だから、人に感染させないために、咳エチケットでマスクをします。また、風邪をひいていない人も、ウイルスをもらわないために、マスクをします。これが最も簡単にできる感染防止策になります。発熱も同じです。体温を上げることで、体内のウイルスを死滅させようとしているのです。ですから安易に解熱をすると、そのシステムを阻害することにもつながります。しかし、発熱は人にとっても大きな弊害をはらんでいて、人はタンパク質でできていますので、40℃以上の高温が続くとタンパク質が変性してしまうのです。最悪は死に至ります。そのため、あまりにも高熱の場合には、解熱をする必要があります。タンパク質の変性の様子は卵焼きのできる過程を想像するといいですね。熱を通すと、卵は白くなり、二度と元に戻りませんよね。これからの季節、いろいろなことに注意してください。