堺市上下水道局出前講座

 2年生の家庭科の授業で、堺市上下水道局の出前講座を実施しています。今日が最終日の授業です。2時間連続授業の前半に30分ほど講義をしていただき、引き続いて実験実習を行いました。

 今日、講師で来ていただいたのは三宝水再生センターで浄化設備の機械を運転したり故障を修理する設備担当の方、建築課で下水管の設計や設置を担当している方、水質課で化学職として採用され有害物質の検査や水質について担当している方の3名です。それぞれが、日常担当している業務について講義をしていただきました。「Sewage line 下水道の話」「Sewage treatment 水再生センターの話」「Chemical Oxygen Demand 水の汚れ方を調べる実験」の3つの分野です。

s-IMG_7391.jpgs-IMG_7396.jpgs-IMG_7392.jpg 講義を聞いた後は実験実習です。調理実習の後、フライパンを綺麗に拭き取って洗うのと、そのまま油を流すのでは下水道管への負担が大きく違うことを実験で確かめました。

s-1567761881558.jpgs-1567761888752.jpgs-1567761884183.jpg 泉陽高校で発生した下水は下水道を通って三宝水再生センターに約60分かけて運ばれます。三宝水再生センターでは1日当たり8万トンの水を処理するのに電気代年間約2億円のうち「ばっ気」だけで年間約1億円かかっています。調理した後の調理器具の洗い方の差で下水の汚れの差が違ってきます。使った水をきれいにするにはお金がかかります。少子高齢化が進む中、油をふきとるひと手間だけで、次世代を担う若者の負担が軽減されます。

 この実習を機会に、自分事として下水道に関心を持ち、下水道にやさしい生活習慣を身につけましょう。 

~Senyo Style 咲かせ!青春!~