3月28日(金)、とうとうツアー最終行程です。この日は午前中に、ダナン外国語大学を訪問しました。ダナン外大とはこれまでオンラインで何度か交流をしており、前回は「次は実際に会いに行きますよ~」というこちらからのメッセージに、学生さんたちから大歓声の反応がありました。今回それが実現し、担当の教授は「やっと会えましたね〜」と大きな笑顔で出迎えてくださいました。
到着直後からダナン外大生に学内を案内してもらい、またお菓子や果物を頂きながら歓談を楽しみました。会話は日本語なので緊張することもなく、終始リラックスした時間が過ごせたようです。日本語の授業にも突然お邪魔して、こちらの学校紹介や質疑応答、そして記念撮影などで交流することが出来ました。
午前中一杯を大学で過ごした後、学生さんに地元レストランに連れて行って頂きました。日本で言うところの「つけ麺」のような料理で、香ばしい肉の入ったスープに新鮮な野菜をたっぷりトッピングして、米麵をつけて食べましたが、これがとても美味。しかも安い。私はレモネードも合わせて注文しましたが、それでも400円ほど。日本では最近、ラーメンが1000円に迫る物価高ですが、こちらでは財布と気持ちに余裕が生まれます。
ランチの後は外大生の皆さんとはお別れし、市場や雑貨店の集まるエリアへショッピング・自由行動です。ここの市場では「いかに値切るか」が勝負。私は、当初1000円ほどのTシャツを600円ぐらいまで負けてもらいましたが、お店のおばさんの笑顔はしかめっ面に変わっていき...。ごめんなさいね、大阪人で。
自由散策でのショッピングを終えると、いよいよ最後の行程、在ダナン日本総領事館への訪問です。この訪問が実現したのも、堺市国際課の方々のご尽力によるものです。日常業務がある中で高校生を受け入れることはなかなか難しいとは思いますが、今回は総領事までもがお出迎えくださいました。そして首席領事の方とは1時間近くも懇談でき、ダナンにまつわるあれこれはもちろん、ベトナム人と日本人の気質が似ていること、実は学校間の交流をすることは手続き上とても大変であること、領事としての仕事、はたまたベトナムの領事館に勤めるようになったいきさつまで、生徒たちからの質問に答える形で、実に多岐に渡るお話を伺うことが出来ました。生徒たちの将来に少なからずの影響を及ぼす「講義」になったかもしれません。
今回、実質5日間のツアーの中で、生徒たちは様々な体験をし、多くを学んだことと思います。異なる文化を持つ人々とコミュニケーションを図る楽しさや、理解し、共感し合えたときの喜びも感じたことでしょう。共通言語である英語を習得することは大切ですが(首席領事も英語を勉強するように力説されていましたね)、相手を理解しようとする姿勢こそが大切なんでしょうね。さぁ、次はどこへ出かけますか?
大阪府立泉陽高校 校長 栗山 悟
↓ ダナン外大では正門で、学生さんたちからのお出迎えを受けました。
↓ 代表挨拶や自己紹介などでしばし歓談です。歓談が始まる前に、目の前の食べ物に挑む生徒もいましたが... なかなか美味しかったとのことです。 日本のミカンや、梨のような果物もありました。
↓ 時々、微笑ましい日本語が見受けられます。
↓ ご覧の通り、図書館です。多くの学生さんが勉強中でした。
↓ 越日辞典。適当にページを開くと「甘い言葉に気をつけなさい」。肝に銘じます。
↓ 日本語の授業に突然乱入。
※ このあとランチタイム。学生さんの案内で町の人気レストランへ。次のブログ記事に続きます。