温故知新、私なりにこれまでの研究紀要を読んでみました。
平成元年(1989年)の20周年記念誌をみますと、
本校は昭和44年(1969年)10月1日に府庁近くに開設された「第4養護学校準備室」から発足しました。
翌年春、大阪北部初の肢体不自由養護学校として開校した当時は、就学猶予・免除されていた児童生徒の就学が大きな課題でした。
学習指導要領では「訓練・体育」が「養護・訓練」としてに位置づけられたころてず。教育課程の改善や校内研究会が中心課題でした。
すでに教頭に加え「医療的ケア」や「交流教育」についても実践・研究がすすんでいたようすか伺えます。
中学校との交流会では合同でフォークダンス(マイムマイム)に取り組んだそうです。
当時の学校の基本姿勢を見ますと教育を子ども達の基本的人権として熱心に取り組まれていることがわかります。
また教育課程のほかにも児童生徒の「私の言いたいこと」や卒業生実態調査などが掲載されています。
平成11年(1999年)の30周年記念誌をみますと
「医療的ケア」や「交流教育」に加え障がいの多様化に対応したさらなる教育課程の改善、摂食指導、サウンドアンドシンボルズ(今もバス乗り場にあります) 、全肢研で発表した訪問教育スポーツ交流等の実践記録が掲載されています。
平成21年(2009年)の40周年では
個別の指導計画等が話題となるころ、新たに情報コースのことや別冊として刊行された自立活動の取り組み(カラーテキスト)「いばらき」があります。
このように子どもの実態を捉え指導内容や方法を工夫し結果を検証してきたこれまでの取り組みを見ていますと、時代や社会の変化を感じるとともに教育にかける熱意が脈々と受け継がれてきたのを感じます。
研究実践のまとめは毎年作成してきています。図書室にありますのでぜひ一度ご覧ください。