昨日8月6日(水)17:10からグランキューブ大阪(大阪国際会議場)メインホールにおいて、本校音体部が出場する「第18回日本高校ダンス部選手権」近畿大会ビッグクラスAブロックが開催されました。Aブロックとあるのは、近畿地区は出場校が多く、本日実施されるBブロックと2日に分けられているためです。また、出場人数によってスモールクラス(2名~12名)とビッグクラス(13名~40名)に分けられています。昨日のビッグクラスAブロックには本校を含めて27校が出場しました。
「第18回日本高校ダンス部選手権」は7月24日(木)の沖縄大会からスタートし、全国各地区の大会で選抜された代表校が8月19日(火)・20日(水)にパシフィコ横浜・国立大ホールで行われる全国準決勝大会にすすみます。ちなみに、昨日は27校から5校が審査により選抜されることになっていました。
さらに、この準決勝大会において選抜された学校は、9月7日(日)に日本工学院アリーナで行われる全国決勝大会に出場します。前に決勝大会の様子をテレビで見たことがありますが、今回初めて、このような仕組みを知ったところです。
昨日は私も音体部の生徒たちが頑張っている姿を見たく、グランキューブ大阪まで行ってきました。音体部がダンスをしている姿は、クリスマスコンサートや文化祭、姉妹校との交流の場面などに見ていますが、大会でのダンスを見るのは、校長4年めにして今回が初めてでした。とても楽しみにしていました。
開場の16:40よりかなり早くグランキューブ大阪に到着しましたが、すでに玄関前エントランスのあちらこちらで、同じTシャツを着た保護者・学校関係者などが集まっていました。昨日の猛暑に負けないぐらいの熱気が伝わってきました。
16:40を過ぎ、座席に移動しました。1階席と2階席あわせて2、754席あるメインホール1階席の後ろのほうでした。1階席とはいえ、エスカレーターに乗らなければならず、通常の3階席というイメージで、ステージが遠く感じられました。前のほうは出場する生徒たちが座っているので仕方ないのですが。
定刻に開会式が始まりました。式や各校のダンスの進行についてはプロの方が務め、まるでテレビを見ているような華やかな雰囲気ですすめられました。最初に本大会についての説明があり、演技時間は2分~2分30秒、審査基準は「テクニック」「コレオグラフィー」「ビジュアル」「エンターテイメント」「音楽」「スペシャリティー(全体的総合評価)」の6項目について各10点満点で採点されるとのことでした。
27校の紹介では、各校の代表がプラカードを持って登場してくるという演出にも驚きました。審査員5名が紹介されましたが、様々なダンス業界で幅広く活躍されている方々でした。
いよいよ各校のダンスが始まりました。ステージは、2分30秒という短い時間に対して、どれだけの時間を費やしてきたのだろうと感じられる素晴らしいダンスばかりでした。ダンス終了後、次のダンスが始まるまでの間隔は短く、次々に各校のダンスが披露されていきました。実際に、開会式が始まり27番めの学校のダンスが終了するまでにかかった時間はおよそ90分でした。
本校は3番めに出場しました。アップテンポな曲を選ぶ学校が多かったのに対し、本校はそれとは異なる感じの選曲でした。本校の生徒たちを知る私としては、岸和田高校らしい選曲であると思いました。とはいえ、一部テンポが変わる部分もありながら、しっかりと全員が曲に合わせて踊っており、とても完成度の高いダンスであったと思います。大人数で動きを揃えることの難しさを考えると、一人ひとりが努力するとともに、全員で一緒に何度も合わせただろうと思います。衣装も曲のイメージどおりでよかったと感じました。とても素晴らしい舞台でした。早い出場であり、生徒たちにとっては緊張する時間が短くなり、よかったのではないかと思います。
という私も緊張していたのか、本校音体部のダンスが無事終わり、何かホッとした気持ちでした。後は他校のダンスを楽しみました。登美丘高校のバブリーダンスがメディアに注目された頃から特に、大阪ではダンス熱がヒートアップしながら、どんどんダンスのレベルもアップしてきたように思います。
大阪では多くのスポーツで私立高校に圧倒されていますが、ダンスについてはいまだ府立高校が頑張っており、ずっと応援してきました。実際に昨日も多くの府立高校が出場し、それぞれレベルの高いダンスを見せてくれました。ありがとうございました。
最後の学校の演技が終わり、30分程度の審査タイム・休憩がとられた後、閉会式が行われました。閉会式ではダンサーである審査員の方から講評がありました。一人ひとりが自分のスタイルで努力を積み重ねることで、チーム全体としてさらに向上していくという話しがありました。そして、優勝、準優勝、3位から5位までが発表され、表彰されました。
最後に審査員の代表から総評として、ダンスのレベルがどんどん上がり、とても迫力があったという話しがありました。そうした状況の中で、心ときめき、ワクワクするような「オリジナリティ」「唯一無二」といった視点が求められるという話しがありました。
昨日の結果は、優勝が同志社香里高校、準優勝が府立柴島高校、3位が府立登美丘高校、4位が府立久米田高校、5位が府立泉陽高校でした。この5校が次の全国準決勝大会にすすむことが決定しました。優勝は私立高校でしたが、2位から5位まで大阪の府立高校が獲得でき嬉しかったです。5位はどこだろうと思っていましたが、上位4校は想像していたとおりでした。順位については外れているところもありましたが・・・。
さすがにこれらの学校は、全員が一体となった「芸術」ともいえる領域に達していたと思います。全員が一糸乱れずメリハリのある動きを見せるのみならず、それぞれの動きによって衣装の見え方が異なる点なども素晴らしいと感じました。総評でも伝えられていた、心ときめき、ワクワクするような、2分30秒の間、呼吸するのを忘れるぐらい夢中にさせられる舞台でした。
昨日は本校音体部のダンスを目的に行きましたが、90分間、楽しませてもらいました。これまで来なかったことを後悔したぐらいです。来年度も必ず来たいと思いました。
音体部の皆さん、昨日は夜遅くまで、お疲れ様でした。あの華やかな舞台で自分たちが考えたダンスを多くの人たちに披露できることに、音体部はとても恵まれているなと感じました。おそらく、皆さんにとっても忘れられない経験になったことだと思います。
繰り返しになりますが、素晴らしいダンスであったと思いますし、よく頑張ったなと感心しました。ただ、昨日の他校の演技を見て、とても刺激になったことだと思います。特に、1年生には改めて、来年度の大会に向け、意識を高めて取り組んでもらいたいと願っています。今回も大差をもって5校が決定したのではないと思いますので、十分に次のステップにすすめるチャンスはあるということですよ。来年度の大会を今から楽しみにしています。