8月5日（月）午前3時頃、イギリスのロンドン近郊で開催されていた女子ゴルフの世界メジャー大会のひとつ、全英女子オープンゴルフで、日本の二十歳の渋野日向子選手が、笑顔で地元の多くのファンを味方につけ、世界の強豪を制して見事に優勝しました。何故かこの日この時間に目が覚めてしまい、テレビをつけたところで優勝する瞬間を観ることが出来ました。
高校を卒業して未だ2年数か月しか経っていないとは思えない、堂々とした晴れ姿でした。先日「近畿おかやま会」で話題になり、応援をしていましたが、本当に優勝するとは驚きました。
渋野選手の卒業した高校は、岡山の実家の近くにあったので、よく知っている学校です。また 大会会場のゴルフ場があるWoburnは、25年前にロンドンで暮らしていた時に住んでいた家からも近く、自家車で乗り入れる面白いサファリパークがあり、家族でしばしば遊びに行っていたので親近感があって、開催中ずっとこの大会のことが気になっていました。
何より立派なのは、優勝後のインタビューで、物おじすることなく、「世界でも笑顔は共通なんだ」「笑顔で努力していれば結果が出るんだ」などと答えていたことです。また、昨年の岡山県の豪雨災害について、「豪雨災害の日のことを忘れたことはない。地元の皆さんを元気づけるには、私が結果を出さないとと思っていた」とも述べています。
イギリスだけでなく、世界中から、「スマイリング・シンデレラ」の愛称が贈られているとのことですが、最高の賛辞だと思います。世界中の人を味方につけて、称えられる存在になった日本の若者の姿は本当に素晴らしいと、改めて感じています。
「Fortune favours the bold.（幸運は大胆なものに味方する。）」とか、「Fortune favours the brave.（幸運は勇気あるものに味方する。）」という言葉がありますが、渋野選手は、「Fortune favours a smiling girl.」（幸運は笑顔を絶やさない女の子に味方する。）ということを教えてくれたと思います。 渋野選手の笑顔は、天性のものではなく、喜怒哀楽や落ち込みの激しかった性格だったものを、周りのアドバイスと、プロになった自覚で、身につけたと紹介されています。 大学受験等で努力している牧野高校の生徒たちにも、伝えたい話です。