7月25日(金)に北河内支援学校相談サポートセンター(KSC)の支援教育公開講座、第3回が開かれました。
今回は、大阪府立茨木支援学校指導教諭の槇場政晴先生より「発達支援のためのビジョントレーニング」をテーマにご講義いただきました。
講義が始まる前から、机の上に並べられた色とりどりの教材の数々に、参加された先生方も興味津々のご様子で、さっそく質問の声も聞かれました。
講義は、持参していただいた教材の紹介に始まり、学校生活に必要なスキルと視機能との関連や、視覚機能(sight)と視覚認知(vision)に関して起こりうる様々な問題について、具体的な事例も交えて大変わかりやすくお話いただきました。
眼球運動についてのお話の際には、ペアになってお互いの眼球運動の様子をチェックするワークも紹介していただき、皆真剣にペンの動きを目だけで追っていました。「やり過ぎに注意してくださいね」との先生のお言葉に苦笑いした人も・・・。
最後の事例では、ジオボードを用いた支援のみで、図形の模写や文字の書き方が劇的に変化する様子を見せていただきました。
適切な支援が子どもたちの「見えた!」「わかった!」につながることの素晴らしさ、子どもたちの可能性を信じて「あきらめない」ことの大切さなど、多くのことを学びました。
最後まで本当に熱のこもったお話で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
終了後も、教材展示のコーナーには多くの先生方が集まっていました。
こんなにたくさんの教材をわざわざ持参してくださった槇場先生の思いが伝わります。
どの教材にも子どもたちに対する先生の愛情がたっぷり詰まっていることが、講義の後、改めて感じられました。
研修後も多くの先生方から個別の質問を受けておられましたが、そのひとつひとつにとても丁寧に応対くださる様子が印象的でした。
槇場先生、ありがとうございました。