7月27日(月)の14:00より北河内支援学校相談サポートセンター(KSC)の第3回 支援教育公開講座が開かれました。
今回は、大阪教育大学教授の金森裕治先生より「読み書きに困難がある児童生徒のための支援 ~マルチメディアデイジー教材の導入と活用~」をテーマにご講義いただきました。
金森先生は、カラーで印刷された資料を自らご持参くださり、無料版デイジー(DAISY)の入ったCD-ROMまで、配布してくださいました。
講義は、合理的配慮に基づく教材の提供という観点から、マルチメディアデイジー図書の必要性について、そもそもマルチメディアデイジーとはどのようなものか、再生用ソフトウェアの紹介など、具体例も見せていただきながら、わかりやすく話してくださり、あっという間に前半が終了。
後半は、現在開発中の再生用ソフトウェアの特徴や、製作・再生ソフトについて、マルチメディアデイジー教科書の使用で、どんな成果があったかの具体的な事例についてなどの内容でした。
文字・音声・画像を同時に再生するだけでなく、使用する相手に応じて、背景の色や文字の色・大きさ・読み上げる音声のスピードなどを簡単に変えられる教科書があることに驚くとともに、作成にご尽力なさった金森先生の熱意にも頭が下がる思いでした。
最後にマルチメディアデイジー図書の課題についてのお話がありました。
作成には時間もお金もかかる教材ですが、多くの子どもたちが使用できる環境が整うことを願って、研究を続けておられる金森先生に、大きな拍手が送られました。
金森先生、ありがとうございました。