76期「オータムセミナー」が開催されました。このセミナーは、茨高生にとっては、「高校生活の分水嶺」になるセミナーと位置づけられています。今年度も本校卒業生、九州大学の農学研究院の石野良純教授が来校下さいました。ご講演の中では、先生の研究についてのお話や2年生の後期から始まる「課題研究」に取り組む姿勢について、お話をいただきました。
76期生「オータムセミナー」の準備に携わってくれた委員長からのコメントです。
「私は2つの目標を掲げて今回のオータムセミナーを引き受けました。1つ目は76期生の茨高生活、残された時間はあと半分、そのスタートをオータムセミナーの委員として盛り上げること。2つ目は、普段なら興味を持たない分野について、前向きに向き合ってみることです。
私は当初、オータムセミナー委員会に入るつもりはありませんでした。しかし、担任の先生が声をかけて下さり、委員会に入ろうと決めました。せっかく委員として参加するなら、自分のできることは全部やってみようと思い、リーダーを引き受けました。このオータムセミナーを皮切りに、76期の残り1年半が充実したものになってほしいと思い、1つ目の目標を立てました。講演が終わった後、たくさんの友だちから「刺激を受けた」という声を聞き、委員会に入って良かったなと心の底から思いました。
そして2つ目の目標として掲げたことも達成できました。私は普段、自分から「科学」に触れることはあまりありませんでした。しかし、講演の中で「ゲノム編集の技術」を使えばアレルギー成分の入っていない卵を作ることができるというお話を伺い、こんなに身近な問題についても「ゲノム編集の技術」が活かせるのかと驚きました。私が食物アレルギーを持っていることもあって、アレルギーの話を大変興味深く聞くことができました。そして、もっと科学に関する情報を集めてみたいとも思いました。この講演をきっかけに、自分が今まで触れてこなかった研究分野も、必ずどこか身近なことに繋がっているのだと思い、様々な方向にアンテナを張っておくことが大事だと再認識できてよかったです。
石野先生のご講演を伺い、多くの刺激を受けたことで、オータムセミナーの目的である「受験生になる」ということが、より一層深く自覚できたと思います。私たちの先輩にとても偉大な発見をした方がいらっしゃることを誇りに思い、その背中を追いかけるつもりで、残りの1年半の高校生活を充実させていきたいです。(76期オータムセミナー委員長)