昨日(11月20日)に、職員人権研修を実施しました。内容は「同和問題」です。同和問題は、日本の歴史過程で形成された身分制度により生起した問題です。「部落差別」として知られるもので、一部の人が同和地区と呼ばれる地域の出身であることを理由に、日常生活上で差別を被ることです。結婚差別や、就職差別を受けることがあります。
昨日は、大和大学より教授を招いて、ご自身の体験に基づく貴重なお話を頂きました。住んでいた地域のみで差別されることは「絶対にあってはならないこと」であり、「人の尊厳にかかわる」大きな問題であることを、再認識する機会となりました。人権というのは、正しい知識を習得したうえで、人の尊厳を守るために尊重されるべきものです。いわれのないことにより、不当な差別を受けることは決して許されることであはりません。皆さんも、普段何気なくしている会話の中で、相手を嫌な気分にさせることもあります。話している相手が笑っていたとしても、それはごまかしの笑いであったりしますよね。ですから、他者と話をする際には、言葉を選択して使用する必要があります。少し意識してください。
例えば、「どこに住んでいるの」「家族は何人」「子どもはいるの」などと聞く場合も、相手が嫌な気持ちになることがあるのです。同和問題で考えた場合は、住んでいることを聞く、ということが差別を受けたことがある人からすると、精神的に追い詰められることになります。「子どもがいるの」という言葉も同じですね。一つひとつ人権に対する正しい知識を身につけてください。例えば、新しく聴いた言葉について、本当に安易に使ってもいいのか?というこを正しい知識の中で、自分事として捉えていって欲しいと思います。私たち教職員も注意していく必要がありますね。
さて、明日から3連休です。2学期期末前の貴重な3連休。3年生にとっては、受験日になっているかもしれません。有意義に生活してください。
では、次週の予定です。
11月23日(日)勤労感謝の日
11月24日(月)振替休日
11月25日(火)月曜授業6時間、2年生就職希望者説明会
11月27日(木)2年生人権HR
来週を終えると、今年も残すところ1か月。令和8年が目前に迫っています。今年の振り返り・・・しっかりとしておきたいですね。