昨日、３月１日（金）午前10時から南海浪切ホールにおいて、「大阪府立岸和田高等学校第76回卒業証書授与式」を挙行しました。夜中に降っていた雨もやみ、朝から晴れ間が見られ、春の気配が感じられる天候に恵まれました。下の写真は会場に向かう前に撮影した岸和田城です。
私が南海浪切ホールに到着した午前９時前には開場前にもかかわらず、多くの生徒や保護者の方が来られ、記念写真を撮ったりされていました。
卒業式には同窓会、PTA、学校運営協議会から会長、委員長をはじめ多くの方に来賓としてご臨席いただくとともに、たくさんの保護者の方々にもご列席いただきました。
午前10時に緞帳が上がり、開式を宣言、国歌斉唱、校歌斉唱の後、卒業証書を授与しました。１組から順に担任が呼名、生徒一人ひとりが返事し立っていきます。生徒たちは皆、緊張した中にも、喜びと満足感・充実感が満ち溢れたとてもよい表情をしていました。そして、各クラスの代表生徒が舞台に上がり、私から卒業証書を読み上げ、授与しました。この３年間、たゆまぬ努力を積み重ねてきた皆さん、ご卒業おめでとうございます。
その後、式辞を読み上げました。生徒たちには、始業式や終業式などの機会を通して私の考えや思いを伝えてきましたが、改めて、３つのことについて話しをしました。
１つめは、「『しなやかに、そして、したたかに』生きていってほしい。」です。予測困難な時代、ストレス社会と言われる中、様々な困難な場面でも、生徒たちには柔軟性と強さを併せ持ち、その困難を自分の成長に繋げることができる「たくましさ」を身に付けてもらいたいです。
２つめは、「自信を持ち、胸を張って進んでいってほしい」です。辛く苦しい場面、人生の分岐点ともいえる大きな選択を求められる場面でも、生徒たちには自分の可能性を信じ、一歩前に踏み出す勇気と決断力をもって、これからの道を切り拓きながら、輝かしい将来に向かって、しっかりと胸を張って歩んで行ってほしいです。
３つめは、「『人間性の高い人』になってほしい」です。これからリーダーとして、それぞれの道で活躍してくれることを願っている生徒たちには、「人間性」を高め、「人間として魅力のある、尊敬される人」になってほしいです。
そして最後に、この３年間、岸和田高校で学び、身に付けた能力や様々な経験を最大限に生かし、今後、自分の可能性をより一層広げ、リーダーとして社会に貢献できる人になってもらいたいということを伝え、私からの式辞としました。
次に現自治会会長の２年生西上成史朗くんから送辞が読み上げられました。いつもの元気溢れる送辞でした。「パッション」という言葉を言った際には卒業生からも笑いが起こったように感じました。
そして前自治会会長の山田美桜さんが答辞を読み上げました。入学してからの３年間を振り返りながら、後半部分では、教職員、来賓に対して謝辞を述べるとともに、在校生、保護者、そして76期生の仲間に対しては後ろを振り返り、マイクも使わず大きな声で、それぞれ感謝の気持ちを自分の言葉で語りかけました。とても感動的な答辞でした。感動のあまり思わず涙がこぼれてきました。
答辞の後、卒業の歌として「遥か（はるか）」を斉唱しました。答辞での感動の余韻に浸り、この歌詞を噛みしめ、その素晴らしさを味わいながら聴いていました。校歌と「遥か」をそれぞれピアノ伴奏してくれた２名の１年生に感謝します。ありがとうございました。
閉式宣言の後、３年学年主任からの挨拶を受けて、PTA役員有志の方々に舞台に上がっていただき、皆で踊りながら「WAになっておどろう」を斉唱しました。
76期の生徒を迎えるにあたり、学年では「76期のWA」をスローガンに決め、入学式において、「『学びのWA』『仲間のWA』『思いやりのWA』この３つの『WA』を大切にしながら岸和田高校での高校生活を過ごしてください。」、「これから過ごす76期生の仲間たちと一緒に自分たちで『WA』をアレンジして、『76期のWA』を大きくしていってください。」、また、「保護者の皆様も『76期のWA』の一員です。保護者の皆様もご協力よろしくお願いします。」と伝えていました。
そうしたこともあり、学年主任の強い希望で、「PTAの方々も含めて全員で『WAになっておどろう』を歌おう！」ということになったのです。
76期生の皆さんには、卒業し、それぞれの道を歩み始めてからも、互いに繋がりを持ち続け「76期のWA」をさらに大きくしていってほしいと思います。生きていく上で、人との繋がり、人脈はとても重要です。大事にしてください。
式終了後、来賓の方々からも「よい式であった」、「素晴らしい答辞であった」などの多くの感想をいただきました。ご来賓の皆様、お忙しい中、ご臨席賜り、どうもありがとうございました。
また、最後になりましたが、３年生保護者の皆様方には、本校の教育に深いご理解と多大なるご支援・ご協力をいただきましたことに、お礼申し上げます。
