修学旅行3日めは、全員が制服に着替えて朝食をとった後、クラスごとにバスに乗り、台北市立景美女子高級中学に向かいました。景美女子高級中学とは平成22年に相互交流を開始し、平成25年に姉妹校協定を締結し、交流を続けてきました。コロナ禍の中、実施できなかった交流を、昨年度5年ぶりに再開し、私は昨年度に続いて2回めの学校訪問となりました。昨年度の感動を思い浮かべ、ワクワクしながらバスに乗り込みました。
女性建築家設計による特徴的なアーチ形の正門を入ると、正面の玄関で周寤竹校長をはじめ、たくさんの教員や生徒たちが私たちを出迎えてくれていました。
そこから歓迎式典が行われる講堂まで、私は周校長先生に案内してもらい移動しました。昨年度訪れた際には、校舎や施設など、改築工事中でしたが、すでに工事は終わり、完成していました。改めて、大学のような素晴らしい施設と教育環境を羨ましく感じました。
私が周校長先生と講堂に入った時にはすでに多くの生徒が入っており、我々を歓迎する大きな歓声が飛び交っていました。とても盛り上がっていました。
全員が入場し終わり、歓迎式典が始まりました。最初に景美女子の生徒によるウェルカムパフォーマンス(吹奏楽、旗を使ったダンス、儀仗隊演技)が行われました。特に今回、旗を使ったダンスは、劇が始まったかのような場面からスタートし、これまでのイメージと異なるものであったことが印象に残りました。
その後、両校校長からの挨拶でした。周校長は歓迎の言葉に加えて、両校の交流の経緯、今後も長く交流を続けたいという思いなど、様々な視点で挨拶されました。私は準備していた中国語でのあいさつ文を読んだ後、改めて日本語で、熱烈な歓迎に対する喜び・お礼、教育環境の素晴らしさ、今後の継続した交流などについて述べた後、「本日はよろしくお願いします」と締めくくりました(通訳してもらいました)。その後、両校の記念品交換を行いました。
そして、景美女子の生徒による学校紹介、合唱部によるパフォーマンスが行われた後、本校生徒がパフォーマンスを行いました。本校の学校紹介の後、少林寺拳法部による演舞と音体部によるダンスを行いました。少林寺拳法部の2人は演舞の後、両校長が壇上で見本を示したうえで、会場の全員を巻き込み、護身術の実演を行いました。続いて、このパフォーマンス用の衣装に着替えた音体部2年生がAKB48「ヘビーローテーション」を披露しました。学校紹介や司会を含め、壇上に上がってくれた生徒の皆さん、どうもありがとうございました。
歓迎式典終了後、生徒たちは景美女子の生徒たちと一緒に授業を受けました。私を含めた教員は、周校長と日本語が堪能な景美女子のPTAの方などの案内により、25m8コースある温水プール、まさに大学のラーニングコモンズだと感じる図書館、6レーンのタータントラック、多目的ホール、食堂などの施設を見学させてもらいました。
その後、いくつかの授業を見学させてもらいましたが、発表型の授業や創作する授業など、体験型の特別授業を実施いただいていました。生徒たちが楽しそうに、積極的に授業に参加している姿が見られました。
授業終了後、一緒に食事(弁当)を済ませ、生徒たちはバスでMRT七張駅まで移動し、そこから班に分かれて、台北市の自由散策となりました。生徒たちは決められた時間までに事前に考えていた行程で活動し、ホテルに戻ることになっていました。帰ってきた生徒たちは皆、楽しかったと満足そうな顔をしていました。ホテル到着後も別れを惜しむように話しを続けたり、写真を撮ったりしている姿が印象的でした。大きな声で話しをしているので、周りの人から注意されないか心配していたぐらいです。
周寤竹校長をはじめ、景美女子高級中学の先生方、夜まで付き合っていただいた生徒の皆さんに感謝します。「謝謝!」。来年4月には、景美女子の多くの生徒の皆さんに、本校に来てもらえることを楽しみにしています。来年は現1年生たちが来校いただいた皆さんを歓迎いたします。
景美女子との交流を終えた後、ホテルに隣接するビル「Great Sky View」に移動し、学年レクリエーションを行いました。硬式野球部と音体部のコラボによるダンス、大じゃんけん大会、ビンゴゲーム大会などを行った後、私を除く11名の引率教員がそれぞれ個性豊かな先生役と生徒役に分かれてのコントが行われました。
教員たちが生徒たちを楽しませようと、夜遅くまで練習していたのを知っていました。それだけに、私は生徒たちの喜んでいる姿を後ろから見ていて、嬉しくなりました。先生方、お疲れ様でした。
これで3日めの予定も終了しました。この間ずっと、朝早くから夜遅くまでハードなスケジュールをこなしてきました。予定していながら行くことができなかった初日の夜市見学も、本日の学年レクリエーションも、昨年度は実施していませんでした。
先ほども書きましたが、生徒たちに修学旅行を楽しんでもらいたいとの願いを込め、今回、計画されたものだと思います。その願いどおり、参加した皆さん一人ひとりにとって、記憶に残る楽しい修学旅行になったでしょうか。明日の最終日は基本的に日本、大阪に帰ることがメインとなります・・・。