【先進校視察】京都府立嵯峨野高等学校

12月11日(火)に京都府立嵯峨野高等学校へSSH先進校視察へ行って参りました。

京都府立嵯峨野高等学校は今年度SSH指定第2期2年目、重点枠指定2年目を迎える学校です。また、SGHにも指定されています。

京都府を中心に全国から20名程の先生方が視察に来られていました。

午前中の実践報告では、

①ラボ活動によって研究者として必要な資質を育てる教育課程の開発

⇒SSL(スーパーサイエンスラボ)

②批判的言語運用能力の向上と国際舞台で通用する表現力の育成

⇒サイエンス英語/ロジカルサイエンス

③地域や大学、企業の教育資源を活用した人材育成及び高大接続

⇒大学や企業との連携/学生の活用/各種発表会やコンテストへの参加

などの取組をご担当いただいている先生方からご紹介いただきました。

学校全体で研究開発に取り組んでおられる雰囲気が伝わってきました。

開発された教材等はHPに掲載されておられます。

京都スーパーサイエンスネットワークの基幹校として、京都府立高校と海外理数校の連携事業の一環であるASWS(アジアサイエンスワークショップ/8月にシンガポール、11月に京都で科学関連のプレゼンや合同授業)を企画・推進されているというお話もとても参考になりました。

午後の公開授業では、

『理数理科(地学)』〔高校1年〕

『サイエンス英語Ⅱ』〔高校2年〕

『SSLⅡ』〔高校2年〕

を見学しました。

『理数理科(地学)』では、先カンブリア時代の地球史について化学科1名、生物科1名、地学科1名の計3名の先生が入れ代わり立ち代わり様々な観点から講義され、グループディスカッションを行われていました。

『サイエンス英語Ⅱ』では、地球の環境をテーマに英文のポスターをPCを用いて2人ペアで作成し、そのポスターを使って英語でプレゼンと質疑応答の練習をされていました。

英語での質疑応答のトレーニングのコツとして、想定問答集を日本語と英語で用意し、どうしても分からない時の英語での答え方も練習しているとのことでした。

『SSLⅡ』では、大きく「物理工学」「化学材料」「生物生命」「校有林調査」「数理解析」のグループに分かれて、班ごとに課題研究活動を行っていました。50分2コマ連続の授業で、班は1人~5人で構成されており、2クラス合同で生徒80名に対し約30のテーマで活動しているとのことでした。

名前入りの白衣を着て、先生たちにアドバイスをもらいながら主体的に活動している様子が印象的でした。

今回の学びを本校での取組にいかしていきたいと思います。

ご準備いただいた関係者の皆様方、貴重な機会を賜り、誠にありがとうございました。

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(化学科:吉田拓郞)