【夏期SSH研修】近畿大学原子力研究所

7月11日(木)の午後に「近畿大学原子力研究所」に研修に行ってきました。

近畿大学原子炉は日本最初の民間原子炉、大学原子炉として運転を開始しました。

参加者は1年生12名、2年生6名と引率教員2名の名の計20名。

研究所に入る際には身分証の確認があり、原子炉がある建物の入室の際には、いろいろなセキュリティーチェックがありました。

研修では、まず実際の原子炉を見学させていただきました。

現在は近畿大学理工学部・薬学部の学生実習や近畿大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、九州大学などの学生の原子炉教育・訓練等に利用されているようです。

近畿大学原子炉の特徴は「超低出力教育訓練用原子炉」で、出力は「1W」とのこと。

原子炉見学の後、「ベータちゃん」を用いた放射線測定実験を体験しました。

研修中には生徒たちからの沢山の質問に対し、丁寧に分かりやすく答えてくださいました。

また、

・放射線の単位であるSv(シーベルト)と放射能の単位であるBq(ベクレル)について

・人体から出る放射線量(マッチョとぽっちゃりでも違う)

・中性子を用いた「錬金術」

・核融合や核分裂の工業利用の現状と展望

・遠心分離機とウラン濃縮

・核廃棄物の課題

など興味深い話を、ユーモアを交えながらご説明いただきました。

参加生徒にとっても知的好奇心をくすぐる大満足の研修でした。

ご案内いただいた堀口先生をはじめ、近畿大学の関係者の皆様方のご協力・ご支援に感謝申し上げます。

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(化学科:吉田拓郞)