硬式野球部「泉州地区大会」報告

 昨日10月14日(祝)午前10時から岸和田市立産業高等学校において、本校と岸和田産業高校との試合「泉州地区大会」が行われました。私が教諭時代、野球部顧問として岸和田産業高校には何度か試合で訪れたことがありますが、それ以来、およそ20年ぶりに訪れ、とても懐かしく、岸和田産業高校にはよく負けたことを思い出しました。

 到着した時にはすでに本校及び岸和田産業高校の保護者の方がたくさん応援に来られていました。また、グラウンドには新ユニフォームを着た部員たちがいました。試合前のノックは終了しており、まもなく試合が始まろうとする状況で、早く行ってよかったと感じました。

 まずは結果をお伝えします。残念ながら5対7で負けてしまいました。8回表終了時点では5対2で勝っていましたが、8回裏に一挙5点を奪われての逆転負けでした。改めて、「エラー」と「フォアボール」の怖さを思い知らされた試合でした。

 では、試合の流れを報告させていただきます。上に書いたとおり、本校が先攻でした。

 1回表は2つのフォアボールをもらいながら、内野ゴロ3つで先取点をあげることができませんでした。相手投手は伸びのある速球を投げていましたが、立ち上がりでもあり、コントロールが定まらない様子でした。1回裏の守備では、本校投手が低めに制球しながら三者凡退におさえました。上々の立ち上がりでした。

 2回表には相手投手のコントロールが安定し始め、三者凡退におさえられました。コントロールが安定すると速球に苦しめられそうに感じました。2回裏は先頭打者にヒットを打たれましたが、センターフライを2本続けて打ちあげてくれて助かりました。

 3回表は三振の後、フォアボールで出たランナーが盗塁を決め、またワイルドピッチで3塁まで行きましたが、セカンドゴロで得点することはできませんでした。3回裏は三者凡退におさえました。本校投手は3回まで緩急をうまく使いながら、相手打者を打ち取っていました。

 4回表はライトフライの後、相手エラーにより出塁、フォアボール、ライト前ヒットで満塁としました。次の打者は三振でしたが、押し出しと相手投手のボークにより2点を先取しました。押し出しの前にはファールフライの落球もあり、ヒット1本で2点もらった形になりました。ただ、4回裏はセンター前ヒット、レフトオーバー2塁打の後、ライト前ヒットと3連打され、同点とされました。その後も攻められましたが、何とか勝ち越されることなく踏ん張りました。

 5回表は三者凡退におさえられました。5回裏は2アウトから内野安打が出ましたが、牽制球に飛び出しタッチアウトとしました。5回を終わり、2対2と拮抗した試合でした。

 6回表は相手エラーで出塁したランナーを送りバンドで2塁へ、その後、レフト前ヒット、右中間2塁打、レフト前ヒットが出て、2点を取りました。相手投手も前半ほどの球速がなくなってきたかなというところで、ようやく打線がつながりました。

 6回裏はレフト前ヒット、盗塁、フォアボールでノーアウト1,2塁となりました。ただ、その後の3人をしっかりと打ち取ることができました。その時には、このまま勝つことができれば、2点取った後の守備であっただけに、試合の重要なポイントになるだろうと考えていました。

 7回表は三者凡退におさえられました。7回裏からは投手を交代しました。落ちるボールが効果的で、2三振とサードゴロの三者凡退におさえました。

 8回表は1アウトの後、デッドボール、相手エラーでランナーを出してもらった後、レフト前ヒット、ライト前ヒットと続き、1点追加点を取りました。まだ1アウト満塁と攻めていましたが、鋭いサードへの当たりでダブルプレーをとられ、1点で攻撃を終了しました。

 いよいよポイントとなる8回裏の守備です。フォアボールの後、ショートゴロで1アウトを取りましたが、その後、外野手の落球がありました。さらにフォアボールで満塁とされた後、左中間2塁打を打たれ走者一掃で同点、また右中間3塁打で逆転、さらにセンター前ヒットも出て一挙5点を奪われてしまいました。

 9回表は相手投手が前半に投げていた伸びのある速球が蘇っていました。まだそれだけの余力が残っていたのだと感じるぐらいでした。最後まで諦めずに粘りたかったところですが、それも叶わず、三者凡退に終わりました。

 試合を振り返ると、4回に2点先取した後、すぐに追いつかれましたが勝ち越されなかったこと、また6回に2点取り、8回にも追加点を取るなど、理想的な形で試合をすすめていたと思います。敗因はやはり、選手たちにとって悪夢とも言える8回裏の守備です。おそらく、守っている選手たちにとってはあっという間の5点であったと思います。

 外野手の落球があったとしても、1アウト1,2塁で3点差ありました。ホームランを打たれてもまだ同点だという余裕はあったはずです。その時こそ、ベンチにいる部員も含めて、チーム全体が気持ちの切り替えができておれば結果も変わった気がします。苦境に立った時こそ、相手に試合の流れを渡さないためにも、チーム全体で盛り上げてほしいです。特に、孤独になりがちな投手に対してはそうあってほしいです。一人ひとりの行動や声掛けで、チームの雰囲気は変わると思います。

 秋季大会の東大阪大柏原高校戦でのサヨナラ負けもあり、勝ち切る・逃げ切ることの難しさはすでに体験したはずです。メンタルの強化こそが、今後の練習試合や残りの泉州地区大会での課題だと考えて、取り組んでもらいたいと思います。

 負けてしまったので、こういう内容になりましたが、正直、今後が楽しみなチームだと感じています。東大阪大柏原高校に負けたとはいえ接戦であったこと、また、昨日の試合では、前半打ちあぐねていた好投手から6回、8回と連打したことなどを自信に、さらなる打力向上に取り組んでほしいです。また、昨日の試合では2人の左投げ投手を見ましたが、どちらも今後さらにコントロールと得意な球に磨きをかければ、楽しみだなと感じました。ぜひとも冬場にしっかりと下半身の強化に取り組み、大きく成長してください。メンタル面での成長にも期待しています。

 最後になりましたが、昨日、応援にお越しいただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました。これからも引き続き、よろしくお願いします。

 

 

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