昨日、10月11日(金)16:30から会議室において、海外大学進学説明会を開催しました。お忙しい中、ご来校いただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました。
本校は平成23年度に大阪府からGLHS(グローバルリーダーズハイスクール)に指定され、希望者を対象にグローバルリーダー養成プログラム(校内版)や海外研修を実施するなど、グローバルに活躍する人物の育成に取り組んでいます。また、毎年この時期に、海外大学への進学を高校卒業後の進路の選択肢の一つとしながら、自分にとって適した進路を見つけていくことができるよう、海外大学進学説明会を実施しています。ただ実際には、高校を卒業して直接海外の大学に進学する生徒は、毎年1名いるかいないかではありますが。
説明会の開催にあたり、私から挨拶をさせていただきました。その中で、まずは参加いただいたことに対するお礼と、この説明会を実施している趣旨などについて話しをしました。そして最後に、せっかく説明会に参加いただいたので、海外大学に進学する際の課題となる「費用面」、「大学生活」、「出口」などについて、納得いくまで質問してほしいと伝えました。
私自身、海外の大学生活を通して身に付く力は、英語力のみならず、自立心や主体性、行動力・実践力、自己管理能力、多様性や協働する力など、数多くあると思います。特に、生徒主体の授業が展開されるため、そうした力を確実に身に付けられるだろうと考えています。
ただ一方で、挨拶でも伝えたとおり、海外大学への進学にあたっては、学費や生活費など多額の費用が必要となるのではないか、家を離れて長期間1人で生活できるのか、英語で授業を受けるだけの英語力を備えているのか、卒業できるだけの成績を修めることはできるのか、さらに、卒業してからの進路(就職)はどうなるのかなどの不安が残ります。
したがって、海外大学への進学をめざすには、これらの多くの課題を払拭するため、将来を見据え、自分自身がどう在りたいのかをしっかり考え、強い決意を持って、これからの高校生活を過ごしていかなければなりません。
説明会では海外大学進学のエキスパートからオンラインにより、まずは海外大学進学と留学との違い、海外大学での生活を通して身に付く力などについて話しがありました。そして海外大学の仕組みとして、アメリカ型とイギリス型があることに加えて、2年間コミュニティカレッジに通い3年から編入する「2+2進学」や、留学生を対象としたコースで1年間学び、2年から編入する「パスウェイ進学」などについて話しがありました。「2+2進学」や「パスウェイ進学」はそれぞれ、「ダイレクト進学」に比べて、費用面やサポート面などにおいても、入ることのハードルが下がり、メリットが感じられました。
また、海外大学進学をめざすにあたっては、高校の成績と英語能力の向上(成績は少しでも高く、英語能力については3年生までにTOEFL iBTまたはIELTS academicを受検し目標スコアを達成しておこう)、課外活動の実績(なぜ取り組んだのか、どのような力を発揮したのか、どのような結果を残したのか、志望理由とどのように繋がるかなどが重要)、自己探究(自分が何を学びたいのか)などが必要であるという話しがありました。
説明が終了してからも、様々な視点で多くの質問が出されました。それぞれの質問に対して、明確に分かりやすく回答いただきました。参加された皆さんが、ある程度の納得は得られたのではないかと感じました。
参加してくれた生徒の皆さんにとっては知らなかったことが多く、とても刺激になったと思います。説明会での話しはおそらく、今後の高校生活によい影響を与えることだろうと思います。
自分の将来を考える上で、視野を広げ、選択肢を増やすことはとても大切です。しっかりと準備し、真剣に向き合ってください。一度きりの自分の人生のために。