当日は絶好の体育祭日和で、予定通りに開催されました。
開会式の校長先生からの「まずは、御礼から、ありがとう!」という素敵な挨拶からスタートしました。「幸せになる!」という校長先生の言葉が、今年の体育祭を象徴するメッセージになったと思います。
午前中は、「マスゲーム」・「応援団」の演技で、グラウンドは最高潮の盛り上がりになりました。さらに「マスコットアピール」では、これまでみんなで作りあげてきた「マスコット」がグラウンド中央に登場。その後も、生徒や保護者の方々を元気づける存在として、それぞれの団席前に凛と立っていました。
午後からは、競技がスタート。団席からは、団旗を振りつつ声援が送られ、選手たちと応援する生徒たちのエネルギーがグランドにいっぱいに溢れていました。競技の花形「団対抗リレー」ではたくさんのドラマが生まれました。
閉会式では、教頭先生からの、生徒たちの労をねぎらう言葉によって、グラウンド全体が温かい雰囲気に包まれました。
体育祭最後は、各団に分かれて行われた「団集会」、団幹部の言葉に涙する後輩たちの姿がありました。4年ぶりに開催された後夜祭では、優勝~第3位までの「マスゲーム」と「応援団」の演技の披露と、体育祭に向けて尽力してきた団幹部のパフォーマンスがありました。久しぶりに戻ってきた「茨高体育祭」は歓喜のうちに終わりました。
皆さん、「幸せな時間」になったでしょうか? さぁ、来年の体育祭に向けて、新しいスタートです。3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
最後に、閉会式の教頭先生からの温かいメッセージをご紹介します。すべての団の「マスコット」のアピールポイント(赤字)が入っています!
「この体育祭を見て、改めて茨木高校は自主・自律の精神で成り立っていることがよくわかりました。 この体育祭を作り上げるために、多くの言葉と言葉をぶつけあってきたと思います。けれど、それは君たちの先輩も、そのまた先輩もそのもっともっと前の先輩も、もしかすると平安時代の頃から(*1)、人は言葉に想いを乗せぶつけ合ってきたのかもしれません。茨木高校では、そういったぶつかり合いを大人の力でどうにかしようとしません。他の学校だったら、みんながぶつからないように、ボタンを押して危険を止めて(*2)、安全に渡る道を用意します。けれど、この学校では、そのぶつかり合いを大切にします。だから、それぞれの想いがそのまま皆さんにぶつかっていくので、その口当たりはとても苦かったり、すっぱかったりする(*3)ことがあるでしょう。けれど、それが皆さんの体を作り、血肉となり、皆さんを成長させていくのだと思います。とはいうものの、この数週間は毎日そんな出来事ばっかりで、もう満腹なのに毎日フルコースを食べさせられているような気持ちになっていったのではないでしょうか。もう苦しくて、笑顔を忘れ、社交辞令も言えなくなっていた(*4)と思います。けれど、一つ一つがぶつかり合いながら、何もなかった場所に新たに星が生まれていくように(*5)、みんなで新しいものを作り上げていくために、この期間が必要だったのではないでしょうか。足りないところがあったら、まだ大丈夫、まだ助かると、協力し合い励まし合いながら足りないピースを足していった期間であったように思います。そのようなぶつかり合いを経て、仮面をつけてしか話ができなかった人が、その仮面を外して話せるようになっていったのではないでしょうか。ただ、仮面の下の顔が、いつも必ず笑顔(*6)だとは限りません。表の顔は笑顔でも、まだ裏の顔があるんじゃないか、背中にもう一つ顔があるんじゃないかと、悩み続けたと思います。頭から煙があがるくらい(*7)悩んで、それでも前に進んでようやく、今日という日にたどり着いたのだと思います。もうあと少しです。背中のゼンマイが止まってしまう前(*8)に、身体の中にため込んだ色々な思いを、爆発させてください。今日はありがとうございました。」
*1~*8=紫団・黄団・緑団・桃団・青団・赤団・水色団・黒団
以上 「思い出のシーン②」をご参照ください。