4月27日(土)に京都大学で79期スプリングセミナーが開催されました。スプリングセミナーは、79期の生徒が主体となって、入学式直後から準備してきたはじめての大きな行事です。テーマは、「茨高生になる」でした。これは、茨木高校での生活の3年間を貫く、北辰プロジェクトの前半のテーマで、京都大学を会場にして、79期生が茨高生になっていく過程で欠かせない行事です。慌ただしい中でしたが、当日までの準備、当日の運営を務めたスプリングセミナー委員長からコメントが届きました。ぜひご一読ください。
「スプリングセミナーは、茨木高校に入学してから初めての学校外での行事で、この行事の成果によって今後の79期のやりたいことができるか否かが決まると言われたので、はじめのころは、とても大きな役割を担うことになってしまったなと思っていました。学校にまだ慣れず、仮入部や本格的な部活動が始まっていき、その上、勉強もやっていかなければいけないという状況で大きな行事の準備をやっていくことはとても大変でした。茨木高校は、聞いていた通り、生徒主体の学校であるため、いい意味でも悪い意味でも先生はあまり関わりません。そのため、学校行事の企画や運営はすべてその委員会、すなわち生徒に任されています。私は、小学校のころからいろいろなことに立候補していましたが、小学校でも中学校でもシナリオや大まかな原稿、いつ集まっていつどんな準備をしていくのかなどはだいたい決まっていました。しかし、茨木高校ではそれがなく、僕自身も驚きでした。だからこそ、自分で考えることの大切さがわかり、自分で考えてできた企画だからこそ誰かにやらされている感はなく、やりがいもありました。そんな中、どうやったら委員会全体で一丸となってこの行事を進めていくことができるのかを考えることが一番難しかったです。一人では何もできないし、逆にみんなでやろうとしてもお互いの信頼関係が欠けていれば続いてはいきません。そこをどうしたらいいかがとっても難しかったです。でも、なんだかんだやっていくうちに、一人一人が自分も何か役割がほしいと言ってくれるようになって、自分だけでは手に負えなかった仕事を分担することができました。私にとって、これができたことはとても嬉しかったです。そう言ってくれた人たちに感謝を言いたいです。そのあとから、一人一人にやることを分担し、それぞれがこの行事に欠かせない存在になっていきました。
そして迎えた本番の日。スプリングセミナー委員みんなが臨機応変に対応してくれたおかげで問題なくスムーズに進めていくことができ、パネルディスカッションの司会進行係の人やパネラーの人が素晴らしい才能を発揮して、討論を見ていてとても楽しくなりました。本当にファンタスティックでした。一人一人がいろいろな場で活躍してくれたおかげで行事が成功しました。あっという間に終わり、こんなにみんなには才能があって、今日という場がその才能を表すことができる場になったのだと、一人驚き感動していました。こんなにも生徒が主体的になって進めていく行事は楽しいんだと思いました。それでも、もっとみんなの才能を発揮する場をつくれたり、もっと団結してやることができたりしたのではないかなと、まだまだ一人の委員として、やり切れていない自分がとても悔しかったです。でも、あんなにもかっこいい生徒たちがこの学校にいるんだという感動に浸ったまま、友達と昼ご飯を食べに行きました。僕ももっとあんな人たちのようになれたらいいなと思いました。
この行事を通して、団結することの大切さや難しさ、一人一人の熱い思いに気づくことができました。そして、講師の石濱先生のお言葉をお借りすると、『お互いが頼れる関係になるには、お互いが相手にないすごさを持っていることを理解することが大切だ』ということもわかりました。もっとそれぞれの良さを生かせるようなクラス、学年、そして、学校になっていったらいいなと思います。そして、同調圧力には負けずに団結して、行事を成功させていくような集団になりたいです。そうしていくのは僕ではなく、一人一人です。またみんなと団結して、ともにより良い学校生活を作っていきたいです。楽しく濃い経験をさせていただき、ありがとうございました。」(79期スプリングセミナー委員長)