「てて」「てりゃ」 「から」「れば」について考えてみようと思います。 「またね」と手を振るけど、明日も会えるのかな? 音楽祭で出会った曲の歌詞の1節です。 40年近い教師生活で2回、会えない明日に出会ってしまった。 2度めは「先生、今、お時間ありますか?」「この仕事を片付けたら時間があるよ。」「じゃあ、明日の朝、伺います」「じゃあ、また明日」 その時、すぐに、足を止めて、時間をとって、仕事を置いて...
2025年4月アーカイブ
20世紀が終わりを迎える直前にまったくの素人でありながら顧問をさせてもらった。ベンチワークなどはできるはずはなかったが、チームを鼓舞し、チームワークがうまく機能し、流れを呼び込むのは面白かった。6年前、前前任校の教頭時代に住吉高校にバスケットの応援に行って以来の応援だ。今宮高校の体育館、ワクワクしながら上履きに履き替えた。 上から眺める顧問の先生や選手たち。初戦はどんな強豪チームでも固くな...
百万遍の交差点から、𠮷田キャンパスに入る。毎年、言葉にしているが、一歩踏み入れた時やはり空気が変わる気がする。少し温度が下がり、「しん」とし、「りん」とした空気の中を歩く。パネルディスカッションの際に「ここに来て初めて、あこがれを漠然と感じ、志望し今に至っている」という74期生のご発言で示されたこと、言語化できない何かがあるということに思いを巡らすだけでも4月の最終土曜日の朝の貴重な時間の意味を...
本日4月25日は茨木高校の創立記念日です。そして創立130周年に当たる記念すべき年です。 明治28年 4月25日、島下郡三島村総持寺の仮校舎において開校 1895年 明治30年 7月 現在の場所に移転 当時の正門は東側 明治32年 4月 1日「大阪府第四中学校」と改称 明治34年 4月 1日 「大阪府茨木中学校」と改称 明治34年 6月 3日 「大阪府立茨木中学校」と改称 昭和10年...
豪州で日本語を教えていた時、日本語は便利だと豪語していた。「する」をつければ動詞になるのだ。簡単だろう。さあしっかり、名詞を覚えて「する」をつければいいんだと。「勉強する」「運動する」「スポーツする」「野球する」―この辺りまで大丈夫...。「お茶する」「ごはんする」いけますよね。ここから先いろんな言葉が出てきて収拾がつかなくなった。日本語教師としての力量が問われた1ページだった。 "Beyond"...
昨日、4月22日(火)は、弁護士の清水周先生にお越しい80期、一年生にご講演いただきした。SNSの相談事例を用いて、「いじめ」の問題について過去からの流れを確認し、法律的な観点から、またそのめざすところを踏まえたうえで聴衆(80期生のみなさん)からの声を拾い上げ、参加者ひとり一人が個々の出来事に対して判断ができるように問いかけてくださいました。時代とともに改めなければならない認識を痛感する一方、...
庇があるのになぜ傘を?多くの人は疑問を持つと思う。しかし、実は、生徒玄関のところは庇にたまった雨水がたくさん落ちてくるのだ。校長一年めの時には気づいておらず、生徒を迎える自分が一番濡れていることがあった。ではなぜ傘を持たないのかという疑問が次に訪れる。それは実は「雨落とし」以外のところには水が溜まりやすく、さあ一日を始めようというその矢先に靴下が濡れてしまうという気を削がれるようなことがあっては...
中学、高校5年間、ただひたすらそのことばかり考えていた。どうやったら様々なハンディを乗り越えて高く跳べるのか。身長が170cmに満たない。100m12秒を切れない。リズム感が悪い。高く跳ぶのに必要な要素を欠いていた(当時ずっとそう思っていた。)克服するために、ひたすら牛乳を飲む。走りこむ。筋力をつける。中学時代に大阪4位になった。高校で上位の大会に進出し、体育の教師になりたかった。残念ながら...
朝の生徒玄関。半そで姿の先生を見ながら、「若いってそれだけで武器」と心の中で何度もつぶやいた。ここ最近、60歳を過ぎたら小型犬くらいの勢いで年を取るのかと思うくらい体の衰えを感じる。体の節々が痛い、寝違えた感じがする、すっきりしないなど...。一週間のなかで6回めの勤務になると警戒信号が鳴る。そんな時に、タイトルの会話をしながら「おはようございます」と声をかけてくれた。何と前向きな、さわやかな挨拶...
一、十、百、千、万、億、兆...。単位を並べてみる。 皆さんは不思議に感じたことはありませんか。 A 100,200,300,400~ B 1000,2000,3000,4000~ C 10000,20000,30000,40000 漢字にすると A 百、二百、三百、四百 B 千、二千、三千、四千 C一万、二万、三万、四万 Cでは桁の前に一を必要とします。Bは場面によっては一をつけることがあります...
昨日、4月16日(水)大阪府教育庁より、水野教育長、佐々木課長補佐、橋爪首席指導主事が本校を訪問してくださり、5限の3年生の英語、2年生の数学、物理の授業をご覧いただきました。英語のみを使用する授業の中で求められるリスニング力について、数学の複素数、虚数を理解していく上で、人生や教科を越えて学ぶべきことへの興味、そして赴任後2週間強、しかもそのクラスに対して2回めの物理の授業で提示内容を吟味しなが...
入学式の時にも触れたが、本校では様々な桜が春の訪れからその深まりまでを告げてくれる。外国人観光客がニュースの映像の中で「花弁が舞い散る姿、散り際の美しさを見るために日本を訪れた。」と語った。桜の魅力をとらえた興味深い一言だ。130周年を迎える本校の歴史とゆかりの深い桜。淡い色から深い色まで様々だ。そんなことをつらつら考えながら、生徒玄関で、授業初日を迎える生徒のみなさんから一日の生きる力をも...
明日から授業が始まる。日常が戻ってくる。新たな日常が始まる。様々な観点から、みんないろんな明日を迎えるのだろう。ふと、掲示板や壁に意識を向けるとリーフレットやポスターが貼られている。物質名詞のPaperは不可算名詞だ。数えられる名詞ではなく、紙そのものを表すことしかできない。 貼られている紙には行事委員会の案内から、昨日の発表で受け取ったアシカの情報やBeyond_iのことが記されている...
昨年度までお世話になった10名の先生方をご紹介し、お越しいただけたお二人、30年の長きにわたって茨木高校をお支えいただいた実習教員の有明先生、そして2年という赴任期間の中で持ち味を存分に発揮してくださった朝倉教頭先生からメッセージをお届けいただきました。 有明先生からは本校の生物に関する標本がいかに貴重なものであるのかということをずっとお調べになってきた中で、昨年度、78期生、生物D班のメンバ...
12:50の集合だ。2.3年生が体育館に並んでいる。会の運営を3年生が行い、3年生にrearrangeを促す。3年生(78期生)は大人だ。後ろから見ていると明らかに狭いスペースで並んでいるのに入場するであろう1年生(80期生)の入場を待ちわびている様子。入場の合図があり、拍手で迎えるよう促される。なかなか姿が見えない。拍手の音が続く。迎えられた経験があり、その音に包まれることの心地よさを知っている...
本日16:00より79期生宿泊野外行事保護者説明会が行われた。説明会へ参加された保護者様、1年時のクラスメイト。もちろん新クラスの仲間たち。北海道。宿泊野外行事そのものや学習に対する愛が満ち満ちていた。伝えるべきことが伝わるには理由がある。だからこそ届く。どうしても伝えたいことがある。その根っこにはそこにまつわるヒト、モノ、コトへの掛け値なしの愛情があるんだということを教えてもらえた説明会だっ...
種々の桜が咲き誇り、祝意を告げ、美しく命を燃やし、その散り様すら命の尊さを伝えてくれる。ひらひらと舞う花弁が、手のひらを振り、見送り、出迎えするようにこの日、入学式を待ちわびてくれているようだ。本年、創立130周年を迎える本校は、80期生をお迎えする式典を開いた。大きな可能性を携えて、心に残る3年間が過ごせますように! 以下は式辞です。 式 辞 ◎ 種々さまざまな桜がたすきリレーをしながら咲き...
2025年4月8日、新しく赴任された方々をお迎えし、着任式を行いました。代表として瀨戸教頭先生より、皆さんと過ごす貴重な時間を大切にしていきたいというメッセージをいただきました。前で一礼される先生方のフレッシュな姿に身も心も洗われるような気持ちになりました。私自身も新聞報道で新任校長という記載がありましたので、一緒に壇上に上がりたいという気持ちを抑えながらフロアからご様子を拝見しました。 後の...
年は同じ、でも年度が替わる。オーストラリアでは年明けが新年度。アメリカでは9月。国によって学期の設定も違う。ほんのわずかな時の流れで構成メンバーが一新される。 「さよなら」と「はじめまして」が混在する。寒い季節から、桜の開花を待ち、新しい年度が始まるこの国の学期設定になじんできた36年。お別れの寂しさには耐えかねる時がある。昨日まで中学生。高校では生徒だけがアーチを作って迎えてくれる。ドキドキがワ...