昨日7月28日(月)、堺市民芸術文化ホールにおいて第64回大阪府吹奏楽コンクール南地区大会が開催されました。本校ブラスバンド部は午後からの高等学校の部A組に出場しました。高等学校の部A組は55名以内で、課題曲と自由曲の2曲を12分以内で演奏することが定められています。
本校は14:00スタートの1番として、課題曲Ⅲのマーチ「メモリーズ・リフレイン」、自由曲として「バッハの名による幻想曲とフーガ」を演奏しました。
今年度の吹奏楽コンクールの課題曲Ⅲに選ばれた「メモリーズ・リフレイン」は、愛知教育大学の学生が作曲した軽やかなメロディーが心に残るマーチです。私が初めてこの曲の演奏を聴いたのは岸城神社で開催された岸城清明祭「春ごと」で、その後、5月の定期演奏会でも聴きました。生徒たちは、それからも多くの時間をかけ、昨日の本番に向けて練習してきたことだと思います。昨日はその成果が十分に感じられました。
今回の自由曲「バッハの名による幻想曲とフーガ」について、初めて生徒たちの演奏を聴いたのは定期演奏会でした。課題曲の軽やかで、伸びやかなメロディーのマーチとは異なり、どちらかといえば重く、暗い雰囲気が感じられる、とても重厚感のある曲です。定期演奏会での曲紹介において、この曲のことを技術的にも音楽的にも高度な曲であると言っていたのを思い出しました。
ブラスバンド部の演奏といえば、メロディーが心地よく、明るく元気が出るような曲が数多く思い浮かびますが、今回はコンクールに向けた、難易度が高めの挑戦的な曲を選んだのだろうと思いました。先ほどの課題曲と同様、これまでの練習の成果が現れていたように感じました。
特に、定期演奏会は2,3年生による演奏ですが、このコンクールは1,2年生による演奏であることを考えると、定期演奏会終了後、部員一人ひとりが努力してきたこと、また全体でも時間をかけて練習してきたことが十分に想像できます。その積み重ねてきた努力と大きな成長に感心させられました。どうも、お疲れさまでした。
今年度、本校は1番めの演奏であり、またちょうど府立高校が続いていたこともあり、8番めの登美丘高校の演奏が終わるまで、頑張っている生徒たちの姿を見ながら応援していました。ちなみに、本校の後は、三国丘、河南、日根野、泉陽、生野、和泉、登美丘の順でした。どの学校もレベルの高さを実感しながら、演奏を聴かせてもらいました。お疲れ様でした。
ブラスバンド部員の皆さん、当面の目標であったコンクールが終わり、お疲れ様でした。昨日は自分たちの実力と日頃の成果を十分に発揮することはできましたか。また改めて、昨日の自分たちの演奏を振り返り、課題となる点を洗い出し、改善に努めながら、ブラスバンド部全体としての成長につなげてください。
ところで、今朝、Webページに掲載されていた昨日の結果を見ました。正直に伝えると、私自身は「銀賞」であったことに喜びました。おそらく皆さんは「金賞」をめざしていたでしょうから、残念だったと思ったのではないかと考えますが。ただ、10校中8校の演奏を聴いたうえで、審査は審査員で割り当てがある(相対評価)と聞いたので、「金賞」は難しいだろうと思っていました。「金賞」であった5校は私にとっても納得の結果でした。私立高校2校の演奏は聴いていないため、想像になりますが。
また、「銀賞」であったことに喜んだというのは、「銀賞」と「銅賞」の差は僅差なのだろうと感じたからです。それだけに先ほども書いたとおり、演奏を振り返り、課題となる点を洗い出し、改善に努めてもらいたいのです。
今回、「金賞」であった5校はすべてMaxの55名でした。一方で本校は40名です。とはいえ、人数の差だけではないことは、皆さんも十分に認識していると思います。部員数が少ない中でも、「金賞」をとるために必要なこと、求められることについて、全員で考えてみてください。
なお、今回、「銀賞」をとったことによりステージが一つ上がりました。もちろん、次こそは「金賞」です。そのことを改めて認識しながら、これからのブラスバンド部の活動に取り組んでくれることを期待しています。