「第2回運動部員研修会」を開催

 昨日3月2日(月)12:15から、今年度2回めとなる1,2年生運動部員を対象とした「運動部員研修会」を岸高ホールにおいて開催しました。

 今回は信州大学総合人間科学系全学教育機構の廣野準一准教授に、「努力を結果が出る形に変える方法-センスを超える取り組み方と土台作り-」と題した研修会を実施していただきました。廣野先生は本校の56期卒業生で、高校時代は剣道部に所属していました。2年前にも研修会の講師としてお越しいただきました。

 スポーツにも知識と実行力が求められる。また、上手く/強くなるうえで、時間は有限(高校ではチームで1年単位、個人で2年半程度)であるため、「限りある時間で何ができるか」、「効率よくすすめるにはどうすればよいか」を考えなければならない、そして、このことは勉強も同じであるという話しがありました。

 限られた時間の中、取り組むための時間については絶対的な量が不可欠であり、特に全体でできる量は限られるため、個別の取組で補うことが求められる。その際、時間が限られているときには特に、自分の強みを知り、良いところで勝負することが必要であるという話しがありました。

 そこで、気づいていない自分の強みを認識するため、各部の中で2人から5人のグループに分かれ、「技術」、「フィジカル(体格、体力)」、「戦術(理解、発想の面白さなど)」、「メンタル(勝負強さ、取り組み方、周囲への注意など)」の4つの面から、具体的かつ端的に互いを褒めあう「あなたのここがすごい」の時間がとられました。

 日頃褒めあうことなどないであろう生徒たちにとっては、褒める方も褒められる方もどちらも照れくさかったのだろうと思いますが、とても楽しそうに、多くのグループで手をたたきながら爆笑している様子が見られました。各部の部員たちの仲のよさが伝わってきました。褒めあいの時間が終わった後、個人目標やチームの目標に役立てられる項目を抽出し、強みを生かすために解決すべき課題を考えようという宿題が出されました。

 また、スポーツにおけるPDCAサイクルの重要性についてもお話しいただきました。PDCAサイクルとはいえ、まずはDo(実行)から、とりあえずやってみながら、計画を改善・修正していくことが大切であると伝えられました。また、何をDo(実行)するかということで、競技特性(勝利の成立要件)と対戦相手(相手の得意/不得意)を踏まえ、勝ちの形や勝敗に大きくかかわる場面をイメージし、何ができればよいかを考え、その対策を立てることが重要であるという話しがありました。また、これは志望校と入試科目を踏まえ、合格するために何をすればよいのかを考えることと同じだとも言っておられました。

 目標を立て、自分(たち)の現在地を把握、そのギャップを分析し、期限内にどのようにしてギャップを埋めていくかを計画するという一連の流れ(PDCAサイクル)は、これから生きていく中で、様々な場面で何度も行っていかなければなりません。部活動や大学受験など、勝ち負けや合否といった結果が明らかになる目標に向けて、PDCAサイクルに基づく実践とともに、まずはやってみるという行動力を身につけてもらいたいと思いました。

 その後、目標とのギャップを埋める手段となるトレーニングの話しに入りました。トレーニングはあくまでも手段で、目的はよいパフォーマンスを発揮することである。その目的と手段を意識しながら取り組むことが大切であるということでした。

 また、「運動」「栄養」「睡眠」はすべて大切である。ただ、本日は運動(スキルとフィジカル)、特にフィジカルの強化についておもに話しをすすめていくとのことでした。

 その理由として、フィジカルの強化には、「スキルの前提としてフィジカルが必要となることが多い」、「向上させるための方法が明確(やれば成果が上がる)」、「高めたフィジカルは他の種目や日常生活においても役立つ」などの良い点があることが伝えられました。

 そして、パフォーマンスピラミッド(スキルを高めるため)の基盤となる機能的動作(しゃがみ込みやステップなどの基礎的な動作)のチェック項目として、ディープスクワットとASLR(Active Straight Leg Raise)の2つについて教えていただきました。生徒たちは実際に行っていましたが、問題なくやれている生徒もいれば、思うようにできない生徒もおり、個人による差が大きく感じました。

 その2つのチェックを行った後、特に課題のある生徒たちに対して、改善に向けたエクササイズが教示されました。可動域を広げることなどを目的としたエクササイズです。実際にやった生徒たちの状況を見ていると、確かに効果があることが明らかでした。

 その後、ウェイトトレーニングについての話しがあり、また、正しいスクワットの方法なども学びました。スクワットについてはさらに負荷をかける、他のバリエーションについても紹介いただきました。

 まとめとして、よいパフォーマンスを発揮するためには様々な道があるが、「コツを踏まえてとりあえずやること」、「時間としくみ、構造を考えることが大切である」という話しがありました。

 生徒たちは「どのようにやるか」ということを学ぶとともに、トレーニングも正しい知識や理論を得たうえで取り組むことの重要性を学ぶなど、運動部員にとっては、とても有意義な時間になったと思います。せっかく研修に参加し学んだのだから、体が変わってくると言っていた3か月の期間を継続することで、その成果を実感できるようにしてもらいたいです。また、今回の研修で学んだことを部全体でも共有し、さらに価値あるものに高めてもらいたいと思います。

 最後になりましたが、廣野先生、お忙しい中、お越しいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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