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牧野高等学校 第42期生 修学旅行にあたって~修学旅行のしおりへのメッセージ

牧野高校42期生の皆さんの待望の修学旅行が、10月16日(火)から19日(金)まで3泊4日の予定で、いよいよ実施されることになりました。日々の繰り返しである登下校や、学校での授業、部活動、また家庭での家族団欒といった日常生活を離れて、数日間、クラスメイトと一緒に見知らぬ土地を訪ね、寝食を共にするという、非日常が待ち受けています。

旅は人を成長させるということは、世の東西、今昔を問わず、良く言われていることですが、非日常の中で、誰もが自然に不安感や緊張感を高めることで、自分では知らず知らずのうちに、感受性が強くなり、景色や、吹く風や、音や、香りに敏感になっていきます。食べ物の味まで違ってくることもあるでしょう。旅で観た壮大な風景が、人生観を変えるということもあるかも知れません。

そして、毎日の学校生活の中では、今まで気づくことのなかったクラスメイトの人柄とか、思わぬ側面を持っていることに驚いたり、尊敬の念を抱いたり、親近感を覚えたりすることもあるのではないでしょうか。修学旅行を契機にして、生涯の付き合いとなる親友が出来るというのも、よく聴く話です。

42期生の皆さんの修学旅行の行き先は、東北地方です。6つのグループに分かれて、山形、宮城、秋田、岩手、青森の東北各地に入ります。そして、それぞれ異なる経路から八幡平に集まり、一緒になって安比高原で初日のクラスレクと二日目のアクティビティを行います。三日目は、3つの班に分かれて、7年前に起きた東北大震災の被災地で震災学習をします。日本を襲った未曽有の災害である東北大震災、特にその津波被害については、是非しっかり学習して欲しいと思います。私は、東北大震災の翌年から4年間、宮城県の女川町に、大阪の高校生たちと一緒にボランティア活動をするために、夏に訪問していたことがあります。年々復興が進み、今は随分と平穏を取り戻しつつありますが、震災や津波のことを語り継ぐことこそ、この地であの時に多くの命を失ったことへの鎮魂になると思っています。

修学旅行では、また、集団行動のルールやマナーを体で覚えることも大切です。参加者全員にとって良い体験になるよう、互いに思いやる気持ちが大事です。そして、費用を負担していただく保護者への感謝の念も忘れないでもらいたいと思います。

高校生活全体の中では極めて限られた4日間ですが、この修学旅行が皆さんにとって、生涯に亘り記憶に残る、濃密な旅行になるよう願っています。

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