修学旅行第三日目 2組、3組、6組、7組が乗った三陸鉄道北リアス線の電車の先頭車両は、これが実際に「あまちゃん」の撮影で使われた車両だということでした。
4つの各車両に、東日本大震災の語り部さんが一人ずつ付いて、震災講話をしていただきました。
復興は確実に進んでいますが、未だ防潮堤の工事をしている所は多くあります。
途中、一時停車して、車内から海に向かって全員で黙祷を捧げる時間もありました。
震災直後も4年後の回帰を途切らさないように、混乱を乗り越えて、鮭の人工孵化を続けたそうです。車窓からは、今年の鮭が河口まで遡上してきている姿がキラキラ見えていました。
「あまちゃん」で使われた「袖が浜」駅には、停車していただき、生徒たちは写真を撮っていました。
70分ほどの行程の最後お話は、「災害はいつ、どこで、誰に巡り巡って来るか分からない。人は誰しも、自分にはそんなことは起こらないと勝手に思い込んでいる。災害に襲われ、突然、家族を失ってから初めて、亡くした人への後悔が込み上げて来る。昨日きちんと顔を見て話をしておけばよかった。なぜ話をちゃんと聴いてあげなかったのか。なぜ優しい言葉で話さなかったのか。後悔しても戻らないものは戻らない。それが理解出来たら、今日から、自分の家族、自分の大切な人を大事にしてほしい。優しくきちんと話をするように心がけてほしい。」そんなお話でした。 駅を出て歩いている男子生徒たちが、「 あの話は効いたよなぁ。」、「 ちゃんと話をしようっと。」などと話している声が聞こえました。