1月8日(月)平成30年度 第3学期始業式を実施

平成31年1月8日(月)朝に、牧野高校体育館で、平成30年度 第3学期始業式を行いました。

校長から伝えたメッセージは、以下の通りです。

平成30年度 第3学期 始業式 校長メッセージ

おはようございます。皆さん、明けましておめでとうございます。今日から第三学期が始まります。

昨日まで二週間と少し休みがありました。皆さん、ゆっくり休めましたか。どんなお正月を過ごしましたか。お家の方とは、じっくりお話しできましたか。季節や節目を大事にする日本でも、お正月は特別です。私は、ドイツで一度とイギリスで二度のお正月を経験しましたが、これらの国では一日だけの祭日で、直ぐに日常生活が始まるものでした。これに比べて日本では、年末から年始にかけてゆっくり休み、家族が集まり、除夜の鐘や初詣、正月飾りやお雑煮などがあって、お正月を大きな節目としてとても大事にします。そして二月の節分を経て、ここで季節が変わり、春を迎えます。

一方、ドイツのようなカトリック色の強い国などでは、キリスト降誕を祝うクリスマスが家族の集まる大事な長期休みで、二月にお祭りであるカーニバルを経て、キリストの復活祭であるイースターが、春を迎える節目になります。同じ北半球では、暗く辛い冬を耐え忍び、新たな春を待ち望むという気持ちは共通なのかもしれません。

昨年は、地震や豪雨、猛暑、台風などの自然災害や、思いもよらぬ事件事故で、牧野高校もいろいろ影響を受けました。今年のお正月に、初詣に行って、厄除けのお札をもらって来ました。いつものお正月には引かないおみくじも、今年は何年か振りに引いてみました。「向大吉」でした。一緒に行った友人は、2回引いて2回とも「凶後吉」でした。二人で、昨年は大変だったけど、今年、節分を過ぎたら、きっと良いことが続くんじゃないかと言いながら帰りました。

さて三年生の皆さんの多くは、二週間後に行われる大学入試センター試験を控えて、今まさに最後の追込み、高校三年間の集大成、感じ方次第では人生で最も充実した時を過ごしているかもしれません。一日が尊く、一時間が貴重な、まさに濃密な時を、自信を持って、決して弱気にならずに、しっかり最後まで頑張る、全力を尽くす、そのことが必ず次の夢に繋がると信じ、頑張り切ってほしいと思います。

昨日発表された映画のゴールデングローブ賞で、予想を覆して作品賞と主演男優賞を獲得した、日本でも大ヒットしている映画「ボヘミアン・ラプソディ」を私も観ましたが、その中のセリフに、「Fortune favours the bold.」というのがあります。Fortune(運命の女神、幸運の女神)は、favours (味方をする)the bold(勇者、逃げたり弱気にならない人)に、という意味ですが、この言葉にあるように、三年生が、早々に諦めたり安易に妥協したりしないで、逆境や困難を乗り越えて、最後まで頑張り、良い結果を出してもらいたいと思います。

勇敢な者を称える英語には、「Be the first penguin.」という言い方もあります。これは、群れで生活するペンギンが、餌を得るためには、計り知れない危険がある海に最初の一羽が飛び込んでいかなければならない。その最初の勇気ある一羽になることが大変に大事であり、称賛されるというものです。自分の安心や、身の安全ばかりを優先していては良い成果は得られないことを言っていると思います。この言葉は、受験する三年生ばかりでなく、一年生、二年生にも伝えておきたいと思います。

ともかく、三年生の皆さんが、勇気をもって、良い結果を出して、学校の皆で喜び合うことが出来るように祈っています。併せて、ここにいる全校生徒と全ての先生方が、豊かで幸せな牧高での生活を送れることを念じます。

皆で支え合い、皆で手を携えて、一緒に頑張る一年にしましょう。

平成三十一年一月八日  牧野高等学校 校長 日 笠 賢

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