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6月2日(日)「いのちのセミナー」で柳家花緑さんの発達障害に関する講演を聴きました

6月2日(日)午後には、JR西日本あんしん財団の2019年度第1回「いのちのセミナー」で、落語家の柳家花緑さん発達障害に関する講演がありました。演題は、「『いのち』を最大限に使い切る生き方〜使う『いのち』が我々の"使命"〜」というものでした。

先日の全国高等学校長協会で講演された茂木健一郎さんが、お話の中で、落語家の柳家花緑さんの学習障害、ディスレクシア(識字障害)のことを紹介されましたが、今回、当のご本人から直接お話を聴く機会となり、以前から申し込んでいたこのセミナーに参加出来たことに、不思議な縁と、大変な幸運を感じました。

柳家花緑さんが、自身が発達障害のひとつ識字障害であることに気づいたのは、5〜6年前のことで、一昨年にそれを公表し、NHKの番組でも紹介され、そのことでの講演も行うようになったそうです。 お話は、何度も会場を笑いの渦に巻き込みながらも、人が生きることにおいて、非常に大切で考えさせられる言葉を、ふんだんに盛り込んで、心に響き、永く残るものでした。

 

参加者に配布された資料に、講演概要として「私、柳家花緑は発達障害者です。その中でも学習障害という読み書きが苦手な症状を子供の頃から持っております。ですがお陰様で不自由がありながらも落語家として11人の弟子を抱えながら生活をしております。私は人間にはそれぞれ『使命』があると考えます。それは、いただいたこの「いのち」を人生の最期の瞬間まで使い切ること。活き活きと生きてこその"生活''であり、その日常が「いのち」の輝きを作り出す。そんなお話しをさせていただきます。」とあります。

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講演では、最初に、「時間は命(いのち)」、「時間をどう過ごすかは命をどう使うかということ」、「使う命と書いて使命、使う命が使命になる、命を使い切ることこそ使命を果たすことになる」など、テンポよく話が進み、スピリテュアルが好きだそうで、臓器移植の事例や、「龍&アニキ」の本を落語にしたなどのお話しもありました。「人は『悩みたい、迷いたい、苦しみたい』ために生きる、困難を乗り越える、その達成感が喜びになる。」という話も紹介されました。

ご自身の発達障害についても、学習障害(読み書きができない、忘れ物が多い、宿題をして来ない)と同時に多弁症で、成績はオール1である一方で、いつも誰かに話しかけている子供だった、そのために先生に怒られてばかりいたという話がありました。

発達障害は、見た目には分からず、類型はできても100人いれば100通りの症状になるグラデーションがあることや、弟子にも発達障害のある者が二人いて症状が違うこと、花緑さん自身が、普通に見えるように振舞って脳が過労になり、突然倒れてしまうことがあった経験も話されました。

「幸も不幸もない。そう思うこころがあるだけ。」、「そわか(掃除、笑い、感謝)を大事にすること。」、「笑いは免疫力を向上させる。」、「感謝の反対語は頑張り、頑張りは我を張ること。」、「頑張り、努力、必死をやめて楽しみに変えること。」、「お陰様を大切にする。」、「人のために力を尽くすこと。」、「人の夢のために力を貸してあげると、自分の夢に返ってくる。」など、1時間半で、沢山のお話を聴かせてもらいました。

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