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7月23日(火)令和元年度 第1学期 終業式を行いました~校長メッセージ~

7月23日(火)朝に、令和元年度 第1学期 終業式を行いました。生徒の皆さんにお話しした、校長からのメッセージは、以下の通りです。

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令和元年度 第1学期 終業式 校長メッセージ

皆さん、おはようございます。令和元年度 第1学期の終業式の日を迎えました。

この3学年が、体育館に一緒に揃って、こうして校長からお話しをするのは、初めてかもしれません。1学期の始業式では2、3年生に、入学式では1年生に、高校生活でのA、B、Cという話をしました。

Aは、Autonomy(自主性と自律の精神を大切にしようということ)とActive(能動的、積極的に)、

Bは、Boundless(無限の可能性を信じるということ)とBasic(基本、基礎を疎かにしないこと)、

Cは、Constant(持続性、継続性)とCuriosity(好奇心)とCharacter(個性を尊重すること、自分の個性を大事にするとともに、千人には千通りの個性があるので、他の人の個性も尊重することが大事)

ということをお話ししました。覚えているでしょうか。

そして、1年生の皆さんにとっては、初めての高校生活での第1学期が終わりました。遠足や体育祭があったり、かえる祭があり、中間考査、期末考査もありました。充実した学期になったでしょうか。

2年生は、高校生活の中心、軸となる大事な学年になりますが、間延びすることなく、この第1学期を有意義に過ごせたでしょうか。

3年生の皆さんは、高校最後の体育祭を終え、部活でも高校生活最後の公式戦が既に終わった人も多いでしょう。いよいよ本格的に、進学やそれぞれの新たな進路に向けて、切り替えをしていく時期になりました。学習面での充実は、思うように図れているでしょうか。準備は順調に進んでいるでしょうか。

明日から始まる夏休みは、それらのことを確認する大事な期間になります。

さて、今日は、少し違うお話をします。

今から丁度50年前、1969年の7月20日に人類が初めて月に降り立ちました。二人の飛行士が月を歩く姿は世界中に中継され、偉業、大きな進歩として讃えられました。その後人類は、最初のアポロ11号から12号、14号、15号、16号、17号で全部で6回、12人が月に降り立っています。

この中で、1970年のアポロ13号だけが失敗をしています。月に行く途中まで飛行したところで、機体の爆発という想定外の事態が起こり、地球へ戻ることさえ危ぶまれる状態になりました。電気や、酸素、水も不足する危機的な状況でした。これを、地上のNASAのチームと飛行士が決して諦めず、次々に起こる難題や深刻な事態を協力して打開して、最終的には乗組員が全員、無事に地球に帰還しています。史上、「最も成功した失敗」と言われたりもします。

また、日本の小惑星探査機では、先日、小惑星「リュウグウ」に2回目のタッチダウンを成功させた「はやぶさ2」が多くの人を感動させましたが、これとは別に、金星の探査機である「あかつき」は、金星の軌道に入るタイミングでミスをして、太陽に向かってしまうという致命的な失敗をしています。しかしながら、数年という時間を掛けて地道な努力を重ね、次に来る絶妙のタイミングを利用して再度チャレンジをし、金星軌道に乗せるという奇跡を起こしています。素晴らしい成功を収めています。

これらから思うのは、物事は決して諦めてはいけないということです。僅かであってもチャンスがある限り、諦めないということです。皆さんは若く、無限の可能性を秘めています。そのことを伝えたいと思います。

以前お話ししたこともありますが、私が最も尊敬する科学者であるスティーヴン・ホーキング博士は、最後の著書「Brief Answers to the Big Questions」の最終章の締め括りの部分で、若者へのメッセージとして次のように言っています。

So remember to look up at the stars and not down at your feet. Try to make sense of what you see and wonder about what makes the universe exist. Be curious. And however difficult life may seem, there is always something you can do and succeed at. It matters that you don't just give up. Unleash your imagination. Shape the future.

日本語にすれば、「足の下ばかり見ないで、顔を上げて星に目を向けよう。目に入るものを理解しようとしてほしい。そして、宇宙が一体どうなっているかに興味を持ってほしい。好奇心を大切にしよう。人生がどれほど困難なものに思えても、あなたにできること、そしてうまくやれることはきっとある。大切なのは決して諦めたりしないことだ。自分の想像力を解き放とう。未来を作っていこう。」そう、 最後の言葉は、「未来を作っていこう。」 Shape the Future. で結ばれています。今一度、この言葉を皆さんへのメッセージとして伝えたいと思います。

この夏休みを皆さんが充実した期間にして、8月に、また元気な姿を見せてくれることを楽しみにしています。

令和元年7月23日 牧野高等学校 校長 日 笠 賢


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