• トップ
  • 2019年
  • 11月
  • 11月27日(水)午後は、オーストラリアからの留学生とマレーシアの高校生2人で校内巡り

11月27日(水)午後は、オーストラリアからの留学生とマレーシアの高校生2人で校内巡り

11月27日(水)午後は、オーストラリアからの留学生とマレーシアの高校生2人と一緒に、牧野高校の校内巡りをしました。マレーシアの高校生は一昨日に来日したばかりで、日本の学校を観るのも初めての様でした。

授業をしている生物講義室に入れてもらって、クジラの骨の標本に触ったり、物理講義室では授業中の3年生の電子黒板に書かれた物理の式を見て驚いたり、書道教室では墨の香りなどに興味を持ったり、美術教室では生徒の作品の出来栄えに感心したりしていました。マレーシアから来た高校生の一人は、中国系とのことで、書道教室に展示してある作品の漢字の意味は大体分かると話していました。

図書館では、様々な本を手に取っていましたが、「羅生門」の表装にある侍の絵が気になったようで、何の本か聞かれました。単行本のページを開くと、日本語と英語が併記されている本だったので、それを見せながら、日本を代表する作家が書いた小説であることを説明しました。続いて、AIDSに関する本があるのに興味を持って、何故置いてあるのか質問されたので、先進国の中で日本だけがAIDS罹患者数が増加していると言われる問題があり、高校生が自分の身体を守るためにも、知っておくべき課題の一つあることを話したところ、少し驚かれました。地図なども図柄が違うようで、興味を持って見ていました。

マレーシアでは学校で料理を学ぶことはないが、日本では教えるのかと尋ねられたので、家庭科の先生お願いして調理実習室に入れてもらいました。立派な設備に驚いていました。多民族国家、多宗教国家であるマレーシアでは、ムスリムの戒律等の関係もあるのかも知れませんが、教育する事柄が違うことに改めて気付かされました。

調理実習室の並びにある作法室(お茶室)も、特別に鍵を開けてもらい、畳や襖、障子、床柱、掛軸、花入れ、香合、炉、躙り口、水屋などを説明しながら見てもらいました。実際に、躙り口からお茶室に入る作法も真似してもらいました。オーストラリアの留学生も、この部屋には初めて入ったと喜んでくれました。

体育館から声が聞こえるので、行ってみると、男女でバドミントンをやっていました。バドミントンは、マレーシアの国技ともいわれるスポーツなので、喜んで見ていました。昨年来訪したマレーシアの高校生から、自分の学校では、体育は男女が同じ場所ではしないということ言っていたのを思い出して質問したところ、学校によって違うという返事でした。宗教等の影響があるのかもしれません。

6限目には、オーストラリアの留学生が所属するクラスが英語の授業をやっていると聞いていたので、教室に行って、マレーシアの高校生2人も英語で自己紹介した後に、授業に混ぜてもらいました。早速隣同士で仲良く話しながら、授業に参加していました。

最後に、校長室で、牧野高校の見学をした感想を聞いたところ、学校がとても綺麗だと繰り返し言われました。掃除が一部では行き届いてなくて、言われて恥ずかしい気がしましたが、マレーシアの学校に比べると、本当に綺麗なようです。

1年生だけが制服なのかと聞かれたので、今年の1年生から制服化している話をしました。マレーシアでは、私服の学校は全く無いとのことで、ここでも違いを痛感しました。

靴も1年生だけが違うと言われたので、昨年に大阪でも大きな地震があって、校内履きをスリッパから靴に替えたことを話しました。良く気がついて見ていたものだと感心しました。マレーシアでは地震は無いのか聞くと、全く無いと返事が返ってきました。同じ東アジア太平洋に面する国でも、地震のあるところ(日本、フィリピン、インドネシア、ニュージーランド)と、無いところ(マレーシア、タイ、ベトナム、オーストラリアなど)がありますが、そのことによって生活様式も違ってくるでしょう。

この日は3時間近く、英語だけで話をしていたので少し疲れましたが、発見することも多く楽しい一日になりました。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30