牧野高等学校44期生 修学旅行にあたって

週明けの3月22日(月)から24日(水)まで、2年生が待ちに待った沖縄本島への修学旅行に出かけます。

新型コロナウイルス感染症への対応で、紆余曲折の果てに、なんとか実施出来るようになりました。とはいえ、新型コロナウイルスはまだまだ油断ならず、生徒、教職員の感染防止に充分に気をつけるとともに、沖縄で迎えてくださる皆様にもご迷惑おかけしないように、万全を期す必要があります。

修学旅行の栞に次の原稿を載せました。ご覧いただければ幸いです。

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牧野高等学校44期生 修学旅行にあたって

校長 日笠 賢

牧野高校44期生の皆さんの待望の修学旅行が、来たる3月22日(月)から24日(水)まで2泊3日の予定で、いよいよ実施されることになりました。この今年度の修学旅行は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による混乱で、当初の予定から二転三転する所となり、牧野高校始まって以来の大変に揺れた行事になりました。最後に決まったこの日程と、当初から目的地だった沖縄本島で、44期生が思い切り学び楽しんでほしいと願います。

修学旅行は、日々の繰り返しである登下校や授業、部活動、また家庭での家族団欒といった日常生活を離れて、数日間、クラスメイトと一緒に見知らぬ土地を訪ね、寝食を共にするというもので、一生に何度もない非日常が待ち受けています。

旅は人を成長させるということは、世の東西、今昔を問わず、よく言われていることですが、非日常の中で知らぬ間に誰もが、不安感や緊張感を高めることで、自分では気づかぬうちに感受性が強くなり、景色や吹く風や、音や香りに敏感になっていきます。食べ物の味まで違ってくることもあるでしょう。旅で観た壮大な風景が人生観を変えたという話もよく聞きます。

一方で、毎日の学校生活の中では、今まで気づくことのなかったクラスメイトの人柄とか、思わぬ側面を持っていることに驚いたり、尊敬の念を抱いたり、親近感を覚えたりすることもあるのではないでしょうか。修学旅行を契機にして、生涯の付き合いとなる親友が出来るというのも、よくあることです。

皆さんは既に、「総合的な探究の時間」で、全員が沖縄のことについては色々と調べたり、纏めたりしていますが、実際に現地に行って沖縄の人との新しい出会いがあったり、沖縄の自然に触れたり、大阪では得ることのない様々な体験をしたりすることが待ち受けています。一方で、沖縄の地理的な位置による独特の歴史や文化、第二次世界大戦における沖縄の戦禍と犠牲、現在の平和を私たちが享受できていることへの有難さなどについても、ここで学び、思いを馳せてもらえたら、この旅行が一層実りあるものになるのではないか思います。

修学旅行では、また、集団行動のルールやマナーを体で覚えることも大切です。新型コロナウイルス感染症の感染防止にも十分配慮して、参加者の全員にとって良い体験になるよう、互いに思いやる気持ちが大事です。

そして、費用を負担していただく保護者への感謝の念も忘れないでもらいたいと思います。

高校生活全体の中では極めて限られた3日間ですが、この修学旅行が皆さんにとって、生涯に亘り記憶に残る、濃密な旅行になるよう願っています。

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