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1月22日(土)第42回大阪府高等学校芸術文化祭「開会行事」で牧野高校2年生2人が素晴らしい「生徒挨拶」

1月22日(土)第42回 大阪府高等学校芸術文化祭「開会行事」で、牧野高校2年生2人が素晴らしい「生徒挨拶」を披露してくれました。

大阪の公立私立を含む全ての高等学校や高等支援学校、支援学校高等部等の文化系クラブの部活動や、生徒の芸術文化活動を総合的に発表して、生徒の豊かな人間性の育成をめざすと同時に、高等学校などの芸術文化活動の振興をするために、1年1度行われるのが、大阪府高等学校芸術文化祭です。

今年度の会期は、令和3年11月3日(水)~令和4年2月6日(日)で、放送文化、小倉百人一首かるた、書道、演劇部は、令和3年11月に、軽音楽、ダンス部門は12月に開催されており、マーチングバンド・バトントワリング部門も令和4年1月10日(月)に実施され、美術・工芸部門は令和4年1月18日(火)~1月23日(日) に大阪市立美術館内で開催中です。

今後は、合唱部門、器楽・管弦楽部門、吹奏楽部門、日本音楽部門、芸能部門、写真部門、囲碁部門、将棋部門の開催が予定されています。(茶道部門は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のために会場での飲食ができないことにより、今年度は中止です。)

「開会行事」は全体の柱になるもので第一部は式典、第二部は吹奏楽やダンス等の披露がありました。

オープニングの吹奏楽の演奏で開始となり、開会宣言、国歌斉唱、大阪府高等学校芸術文化連盟会長の挨拶のあと、牧野高校の2人の生徒による生徒挨拶になりました。

「私は軽音学部です。体の五感全てを使って音楽を楽しんでいます。年齢や性別が違っていても一つの音楽で繋がることができる。歌ったり踊ったりできる。辛いことがあっても忘れることができる。これが音楽の力であり、私の幸せです。」から始まり、ある日、世界と音楽の繋がりについて調べていて、ひとつのインタビュー記事で、いつ襲撃されるか分からない緊張感の中でも唯一ピアノを弾く瞬間だけは困難な現実を忘れることができるという女性のことを知り、紛争地域という自分とは別世界にいると思っていた女性に親近感を覚えることができたという一人の生徒のスピーチのあと、もう一人の生徒が

「私は映画を見るのが大好きでした。作品を楽しむ中で、オーケストラの持つ、登場人物の持つ怒り、喜び、願いなど、文字や言葉にすることが難しいものを音楽が表せる大きな表現力と出会い、吹奏楽を始めました。活動を通じて音楽は多くの人の心に影響を与え、また想像力に働きかけるものだと実感しました。」と述べたあと、このままだと2050年には海ゴミの量が魚を上回る、人間はその素晴らしい想像力を現実に活かすことができていないようだ、講演会でこの事実を聴いた時、ごみで一杯になった海が想像され衝撃と不安を感じた。海洋汚染は自分とは少しかけ離れた問題のように感じていたが、海ゴミの大半は風に吹かれた路上ゴミが町の川に辿り着き海に流れ着いたものだと知ったとスピーチし、2人の生徒が掛け合いながら、

「いつまで戦争が続くのだろう。」「きれいな海は無くなってしまうのだろうか。」「誰のための戦争なんだ。」「これから地球はどうなっていくのだろう。」「ピアノは弾くのはできていますか。」「人間は何をしたいのだろう。」「音楽の力を信じてください。」「自分には何もできないのだろうか。」と述べ、

「音楽はいつも私たちの隣にあります。」「同じように世界の問題も私たちの隣にあります。」として

「想像力の力で、喜びや悲しみを分かち合え、思い描いた世界を築くことができるのです。」

「未来は人間の想像力に掛かっています。」

「芸術の力で、私たちが、これからの未来を創っていきましょう!」

と力強く締めくくってくれました。思わず目頭が熱くなり、会場にいた本日出場予定の生徒や引率教員たちと一緒に、大きな拍手を送りました。

第一部と第二部の休憩時間の間に、関係者席にいた何名かの校長先生方が、私の席に訪ねて来られて、「牧野高校の生徒の挨拶には感動させられた。」「本当に素晴らしい内容で立派なあいさつだった。」と、次々にお褒めの言葉をいただきました。

『牧高生はできる!!』を改めて強く実感しました。

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