第72回卒業式

令和2年2月28日

春の訪れを感じさせる陽光のもと、本校第72回卒業証書授与式が挙行されました。

式では、校長先生が式辞の中で、本校卒業生である高碕達之助氏の功績と、本校校歌並びに校章の由来を紹介。校長先生自身のメッセージとあわせて、卒業生へ餞の言葉が贈られました。

*学校長式辞【抜粋】(...中略)

72期生の皆さん、卒業おめでとうございます。...皆さんの門出に当たり、今日は私たちの大先輩である高碕達之助さんについてと、校歌、校章についての2つのことを伝えておきたいと思います。

...グローバルリーダーとして活躍された高碕さんの功績はあまたありますが、私は荘川桜の逸話に強く惹かれます。高碕さんは、1960年(昭和35年)、電源開発初代総裁として岐阜県荘川村の御母衣ダム建設に関わります。「国づくり」の為に「父祖伝来の故郷」が奪われる人々と交渉を重ねます。彼等の立場に立って考えて「進歩の名のもとに、古き姿は次第に失われていく。だが、人力で救えるかぎりのものは、なんとかして残していきたい。古きものは、古きが故に尊い」と言ってダム湖に沈む運命にあった桜の古木二本をダム湖畔に移植します。不可能と思われたこの計画は成功し、住民は花を咲かせた桜の幹を撫でて声をあげて泣いたと伝わっています。「ふるさとは 湖底となりつ うつし来し この老桜 咲けとこしへに」という短歌には正に真心を大事にする茨中・茨高の魂が表れています。

...最後に、皆さんには、これからも、自分の在り方、生き方にしっかりとこだわりを持ってもらいたいと思います。自分がこれは大事だと考えることについては、妥協せずにこだわりを持ち続けるということです。この3年間、茨高という場で、かけがえのない時を過ごしてきた皆さんは、自らが120年を超える連続の歴史の中に身を置いているということを自覚し、短期的なことや表面的なこと、世俗的なことにとらわれずに、本質を探り、そして、国の命運にとどまらず、人類の命運を意識して、「志」を高く持ち続けてください。今後皆さんが「力行やまず」「本務を尽して」ますます活躍することを期待して式辞といたします。

卒業生の答辞では、3年間の成長、同期の仲間達への感謝、茨高への想い、家族への感謝、そして在校生へ繋ぐ熱い想いが語られました。一つひとつの言葉に茨高で過ごした3年間の思いが詰まっていました。

式の最後では、72期卒業生が自分たちで作詞、作曲した卒業歌「Spring」を合唱。この高校生活3年間で成長した姿を、参列者全員に見せてくれました。

*72期生卒業歌「Spring」(2番を紹介します)

黄昏の空仰いで歩いた秋の帰り道

二度と戻らぬ思い出たち心にあるばかり

悩みごとうちあけた夕日のさす教室で

正しさじゃなく君らしさだと励ましてくれたね

ひとり迷わず進んでいけるのかな

ありふれた存在の大切さに気づく

綻ぶ蕾たち咲くように僕らの夢輝け

ひとつひとつ思いのせていまかけだしていこう

涙流したり支えあったり

そんな日々が愛おしくて

別れの前に伝えたい思い

君と出会えて本当に良かった

それぞれの思いを胸に、茨高から新しい世界へと飛び立っていく72期生のみなさん、卒業おめでとうございます。みなさんの活躍を心から祈り、心から楽しみにしています。