本校では、希望者を対象に夏休みを利用して「京大研究室訪問」と題して、主にOBOGの京都大学の先生方の研究室を訪問し"より深い学問の世界を知る"、という企画を行っています。
今回、訪問させていただいた研究室は、人文科学研究所の高木博志教授。
今回の訪問では特別に、元公爵西園寺公望(1849~1940)が京都別邸として使用していた『清風荘』で先生の講義を拝聴しました。清風荘は、平成24年に重要文化財に指定された歴史的にも大変貴重な建築物です。一般公開すらされていない、そんな贅沢な空間での講義でした。
講義の内容は、明治維新・文明開化後に生まれた日本美術史の成立について、19世紀の世界情勢をふまえながら考察していくというもので、今現在当たり前だと思われている価値観を改めて考えなおす契機になりました。貴重な機会を頂戴し、ありがとうございました。