例年３月は卒業式、入学者選抜、新入生と新学期の準備といそがしく気を遣うことも多い時期です。今年はそれに新型肺炎の影響で特別に対応することが次々と起こり、本当に試練の毎日です。卒業式の式辞で「試練を貴重な経験としよう」と言ったものの、この試練は相当なものです。我々も対応に追われていますが、３月の試験を控えた卒業生、急に休校になって授業や研修、部活動、お別れ会、すべてできなくなった１，２年生、そして本校を受験しようと一生懸命勉強している中学生の皆さん、そしてその保護者の皆さんのことを考えると本当に申し訳なく、やるせなく、この気持ちをどこに向けたらいいのか、と思います。 
２月２９日夕刻に、ネットでライブを無料配信したバンドがありました。そのバンドは全国ツアーの最終日を迎えるライブが中止となり、急きょ観客を入れないで会場でライブをしてくれました。面白くて、最後まで観てしまいました。そのメンバーが「早く、普通の生活が戻り、普通にライブができるように・・・」という内容の話をしていました。普通に授業や行事ができる日が早く来てほしい。本当にそう思います。 
また、ドラッグストアの店員さんがマスクが品切れでお客さんに責められて謝り続けていて、「怖いのはマスクより人です」と言うのも聞きました。こんな時だから、冷静に対応したいし、周りと協力して、助け合っていきたいですね。 
担任の先生と相談したり、小論文の指導を受けている卒業生の皆さん、最後まで力を出し切ってください。新２，３年生の皆さん、早く教科書を購入して宿題を始めましょう。それから、"My favorite books" を参考に本を読みましょう。ゆっくり読める時間も作れると思います。せめてこの期間を有意義に使えるように工夫をしてください。受験生の皆さん、不安な気持ちもあるでしょうが、今まで勉強してきたことを信じて、体調管理に気を付けて、元気に学力検査を受けに来てください。