中間考査最終日である10月13日(木)の考査終了後、運動部員を対象とした研修会を岸高ホールで実施しました。今回は関西福祉大学熊野陽人准教授を講師にお招きして、「様々なスポーツに有効な下肢のトレーニング」と題した研修(講義と実技)を行っていただきました。
熊野准教授は陸上競技界のトップアスリートのパーソナルコーチを務めたり、関西福祉大学陸上競技部で日本一の選手を育成するなど、広く活躍されています。また、陸上競技のみならず、ご自身の研究テーマである「ジャンプパフォーマンスを向上させるトレーニング」を活かし、バレーボールなど異種目の指導実績も重ねておられます。
研修の前半では、「走る(方向転換)」、「跳ぶ」には股関節の伸展が重要であり、その股関節の伸展に関わる「臀筋(でんきん)群(お尻の筋肉である大臀筋、中臀筋、小殿筋)」と「ハムストリングス(太ももの裏に付着する大腿二頭筋と半膜様筋、半腱様筋の3つの筋の総称)」が重要であること。ただ、それらを活動させることは難しく、ウォーミングアップやトレーニングなどにおける動きの中で自然と活動するような刺激(アクティベーション)を行う必要があることなど、理論的な内容について具体的に講義いただきました。
研修の後半では、参加した運動部員全員がホールに広がり、臀筋群とハムストリングスを刺激するために行うべき「アクティベーションドリル」を教えていただきながら、部員一人ひとりが実際に体験しました。日頃鍛えるのが難しいというだけあり、思うようにいかないといった表情の生徒が多くいましたが、皆が真剣に取り組んでいました。運動部員にとっては、とても役に立つ有意義な研修であったと感じました。
今回の研修を活かして、今後、トレーニングに励み、一人ひとりの成長に、ひいては、部としての大きな成果に繋げてくれることを期待しています。