1年生を対象としたSSH講演会を開催

 2月24日(金)学年末考査終了後、1年生対象のSSH講演会を岸高ホールにおいて開催しました。本校56期卒業生で、現在、東京大学医学部附属病院トランスレーショナルリサーチセンターバイオデザイン部門特任助教である柿花隆昭先生に「岸高最下位から東大教員になった僕が後輩たちへ伝えておきたいこと」という講演テーマで話しをしていただきました。

 柿花先生は講演のスライドでも自らの成績表を示されていましたが、卒業時の成績は359名中358番だったとのことです。現役で受験した大学はすべて不合格、一浪しても希望の大学には入れなかったのですが、行った大学では、学力の差を感じながら必死に勉強し、理学療法士の道に。

 そして、上月正博教授との出会いをきっかけに東北大学病院に就職。そこでの1人の患者さんの治療(標準的な治療をしていたのに、うまくいかず、何が悪いのか分からなかった)を通して、大学院に行くことを決意。東北大学ジャパンバイオデザイン第5期のフェローとしても活躍され、現在は社長もされているなど、これまでの経緯について熱く語っていただきました。

 話しの中に様々なメッセージが含まれていましたので、紹介します。

・自分のための努力は難しくても、誰か(患者さん)のための努力なら続けることができる。

・どこかで人より多く努力しないと、人生は開けない。それは早ければ早いほどよい。

・自分で計画を立て期限内に確実に実行できる、マルチタスクを正確に行うスキルが重要。 その意味でも、多くの教科・科目の学習が求められる大学入学共通テストは将来に向けてのよいトレーニングになる。

・チャレンジがないと失敗は生まれない。失敗から人は本気で取り組む(僕のように)。

・英語で論文を書き、英語で発表し質疑応答しなければならず、高校時代に英語の勉強をしていなかったことを後悔した。

  

 柿花先生には、自分の言葉で、自分の考えや思いを後輩である生徒に伝えていただきました。聞いていた生徒にとっても、高校で学んでいることの意義や目的、そのことの重要性を認識させられる講演だったと思います。また、とても勇気づけられる生徒もいたのではないかと思います。お忙しい中、講演いただき、ありがとうございました。

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